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キョンシーの広東語講座

以前の記事で、私が広東語を勉強するのに帰宅してからニュースを見て勉強したと書きましたが、ニュースだけでなくドラマも強い味方でした。

 ニュースだと硬い言い回しですが、トレンディドラマだとその時々の流行を取り入れた「今どきの言い回し」が聞け、ストーリーがあるので見て予測することもできて本当に楽しく学べます。

しかもラッキーな事に、私が広州に赴任当時たまたまATV(亜視チャンネル)で放映されていたのがキョンシードラマ!

それだけでキョンシー物好きな私の見る気をそそります。

それが「我和殭屍有個約會」(私とキョンシーの約束)です。

人間の意識を持ったままのスーパーキョンシー(♂)とキョンシーや幽霊を対峙する巫女家系(龍族の末裔)のヒロインと、そのスーパーキョンシーをキョンシーと知らずに愛してしまう巫女の親友、という男1女2の三角関係を中心に悪玉キョンシー集団と戦うラブコメホラーです。

このキョンシードラマも人気を博しシーズン3まで制作されました。

そして以前の記事でも書いた通り、ラム・チェンイン亡き後のたくさんのキョンシー映画やドラマはラム・チェンインに敬意を表して制作されていて、このキョンシーテレビドラマも開幕一番に「謹以此劇献給一代殭屍道長林正英先生(謹んでこのドラマを一代キョンシーマスターであるラム・チェンインさんに捧げます)」という字幕と共に始まります。

林正英(ラム・チェンイン)が演じていた「殭屍道長(キョンシーマスター)」という人気テレビドラマの続き、として殭屍道長のドラマで林正英演じる「毛道士が亡くなって長い月日が流れた後・・・」という語り口からスタートします。(中国語ですが)

霊幻道士などで描かれるキョンシーとは違い、一人このドラマに出てくるキョンシー全ての生みの親であるキングキョンシー以外は全く普通の人と大差ない姿のキョンシーでシーズン毎に構造主義的な設定で、同じ人物で時代や立場が少しずつ違う形で描かれています。

キョンシードラマである事、ラム・チェンインの流れを汲むものである事、この時点で私の為に準備されたような教材であるのに更に

その巫女家系のヒロインを演じているのが萬綺雯(ジョーイ・メング)という1989年にミスアジア(と言っても香港内でのミスコンの一つ)で二位だった美女。

萬綺雯(ジョーイ・メング)

クールな顔つきに長~い脚、低めのハスキーボイス。見て一発でスキになりました。もう私は彼女を見る為にこのドラマを追っかけていたと言っても過言ではありません(や、キョンシーは?広東語は?)

そしてこの俳優さん、吳廷燁(ベルグ・ン/ン・ティンイップ)

敵役キョンシー軍団のキョンシーの一人として出演しているン・ティンイップはボスの片腕役だったり、ものすごい下っ端役だったりとシーズン毎に身分がバラバラですが、いずれにしても毎回敵ボスの娘と恋に落ち、二人でボスの手から逃げ、人間の為に頑張る側に改心するキョンシー役で出ています。

黃樹棠(ウォン・シュートン)下の写真右側
*左側はこのドラマの主役キョンシーを演じた尹天照(エリック・ワン)。

このドラマでは萬綺雯(ジョーイ・メング)演じる龍族の巫女とは別に、このドラマの前身で林正英(ラム・チェンイン)が演じていた「毛道士」の末裔として登場しています。

が、どちらかと言えば縁の下の力持ち、守りの要的存在でキョンシーや悪霊退治の道具屋さんのような感じで道士としての圧倒的な攻撃力や破壊力はありません。

私がハマらない理由がありません。毎日毎日このドラマを夢中でみました。

初日で恋に落ちた北京語がどうでも良くなってしまうくらいハマってしまった興味津々の広東語を

大好きなキョンシードラマで延々見続ける事が勉強になるって・・・

これ以上楽しい勉強法があるでしょうか、イヤない(反語)

という訳で、私の広東語の先生はテレビですが、中でもこのキョンシードラマが私の集中力と興味を増し増ししてくれた事は間違いありません。

 好きな分野 × 好きな分野 = 好きこそものの上手なれ²

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ハザカイユウ
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