見出し画像

うちのホームズ敗れたり!

香港がオンタイムで買ってくれた最近の日本ドラマの一つ。

「俺の家の話」

近年はK勢に押され気味な日本。

香港友人達の間でも「ロンバケは良かったね~」(←いつの話や)「最近の日本ドラマは・・。」と言われたり(←何故私日本関連事項の「はけ口」?)それとは逆にKものはドラマも映画も快進撃が続き、当初、日本物専用っぽかったJ2チャンネルも(←だってチャンネルの名前が「J」2チャンネルだよ?!)やっているのはほぼKドラ状態。

今年に入ってまず、それを打ち破るべくやってきたのが

「直樹」!シーズン2

そして香港でもSK-ⅡのCM等で露出度が高い人気女優綾瀬はるか主演の「天国と地獄~サイコな二人~」、そしてこの「俺の家の話」。

画像1

画像2

この二つのドラマはこちらでは同時進行でした。

二つともストーリーも面白くて演技もすばらしくて目が離せませんでしたが、特に「俺の家の話」で毎回展開されるハイテンションが、一度の息切れもなく、スタートからゴールまで全力疾走で一気に駆け抜けるかのような疾走感!

素晴らしい俳優陣の圧巻の演技の中にあって、特に長瀬智也、西田敏行両名の観山寿一、観山寿三郎本人としか思えないすごい演技でした。

毎回見終わるたびに一人スタンディングオベーション。

ドラマは旦那Kと二人で見ていたのですが、Kは少し変わっていて、喜怒哀楽がほぼ欠落している感じなのです。

腹を抱えて爆笑する事もなければ、泣いたり、慌てて取り乱したり、何かに感動したりという事がなく、感情の起伏というものがほとんどありません。一方の私は、感情の起伏が大波のようにうねり、映画を観ては泣き、アニメを見ては泣き、漫画を見てもうるっと来る超絶涙腺弱い系。

そして、そんなKはドラマを見ていると、9割方のドラマの展開を言い当てる事ができます。結構(私的には)捻ってあるストーリーもKに掛かれば余裕で解読され、一緒にドラマを見ていてKの予想する展開まんまの展開に私は何度も驚かされてきました。

だからKの先読みはドン引きするくらい当たり過ぎて「予想」じゃないんです。先に見た人が話す「ネタバレ」そのもの。

なので現実的なシリアスドラマはほぼ最後まで見終わる事はありません。というか、最初から見ないものが大多数、見始めてもすぐに途中放棄。

「予想つき過ぎて見る意味がない」

と言うのがKの常套句。

そして、ファンタジー設定が受け容れられません(←予測がつかないから?!)ハリポタのように最初から魔法使いを銘打ってあるならいいのですが、「天国と地獄」のような非現実的な設定もダメで途中放棄。

(こっちは主演の高橋一生の演技力とKが割と好きな榎本佑が出てたので見ていただけらしい。)

ですが

「俺の家の話」は日本の伝統芸能「能」という未知のテーマだった事と、キャラ設定と脚本の面白さ、俳優陣が見せる自然な演技に引き込まれ、久々に最終回を二人で見れたドラマでした。

ず~っと第九話まで面白くて目が離せない展開がこれでもか、これでもか、と続きながら、最終話に来ると、完全に意表を突かれた
「あ、だ~い、どん・でん・返し!」(←古い!古すぎる!)

画像3

最終話冒頭シーンも、これに続く長瀬智也演じる寿一のやたら元気な「いただきます!」という一言で一気に吹っ飛びます。

画像4

いつもの家族団らんシーン。

~か~ら~の~

画像5

画像6

予想外の展開に、さながらシャーロックホームズ気取りなKも

画像7

と一言。

何と予想外の、何と誰もの意表をつく、何と見事な最終回でしょう。

最終話の手前までテレビの前の誰もが寿一(長瀬智也)の型破りな生き方、真っすぐな性格、誠実な人柄、重みのある一言一言に衝撃を受け、笑い、泣き、心を鷲掴みにされ続けてきたことでしょう。

それを最終回でここまでの衝撃展開に持って行き、尚且つラストシーンでそれでも爽快な結末に持って行った素晴らしさに、私の中で感動の嵐が吹き荒れました。

「よくやった日本!これぞ日本ドラマ!THE・名ドラマ!完全に日本ドラマの名誉挽回、起死回生!」

いつも日本関連の話題で香港友人達から「はけ口」にされる私の中では、オリンピックでもないのに、いつまでも心の中で「ニッポン!チャッチャッチャッ!ニッポン!チャッチャッチャッ!」コールが鳴り響いておりましたとさ。

お陰さまで

画像8





#テレビドラマ感想文




いいなと思ったら応援しよう!

ハザカイユウ
サポートしていただけるとありがたいです。

この記事が参加している募集