プロセスベースドセラピーの応用:メタモデルと機能分析の深掘り
このブログは、前回の「プロセスベースドセラピー」の続きで2話目になります。
より、具体的にプロセスベースドセラピーについて深堀をしていきます。
およそ1分くらいで読み終わると思います。
前回と同様にプロセスベースドセラピーの旅を続ける中で、
その応用範囲の広さに触れてみましょう。
特に、メタモデルの構築と機能分析の10ステップに焦点を当てます。
*用語は後ほど詳細説明します。
メタモデルの構築
メタモデルとは?
メタモデルとは、複数の治療モデルを統合したものです。
例えば、「認知」にアプローチしたり「行動」にフォーカスしたりクライアントの問題解決に応じてさまざまな治療モデルがあります。
今までと何が違うのか?
従来は、1つの治療モデルで少し強引にすべてのクライアントの問題解決を試みてきました。
しかし、このメタモデルによって
セラピストはクライアントのニーズにより適切に対応できるようになります。
メタモデルの要素
メタモデルは以下の要素になっています。
わかりやすく表を作りました。
進化論アプローチについては前回をご参照ください。
問題解決のための6ステップ
このアプローチでは、以下の6ステップに従って進行します。
モデルの絞り込み: 治療モデルを1つに焦点を当てます。
クライアントの報告を重視: クライアントの報告内容を基に、必要な特性や行動、体験を特定します。
目標に基づく分析: クライアントの目標を考慮しながら、事例における要素を用いてネットワークを構築します。
KPI(数値目標)の設定: 目標達成に向けたKPIを設定し、追跡します。
ネットワークの再検討: ネットワークを見直し、最適化します。
実行可能な介入: 実行可能で効果的な介入を特定し、非機能的な部分を改善します。
一回目のカウンセリングで適切にクライアントの問題や課題その原因を掘り下げて最適な目標を設定をします。
次元の探求
はじめに、クライアントの問題を特定するために
「どの次元に問題や課題があるか?」の仮説立てを行います。
また、次元別に「適応的(うまく機能している)」と「非適応的(問題が多い反応)」に分けております。
認知の次元
適応的: 認知的再評価や脱フュージョンを通じて、状況や経験を再解釈します。
非適応: フュージョンや反芻思考、非機能的思考を特定し、対処します。
情動の次元
適応的: ホープフルネス、セルフ・コンパション、アクセプタンスを促進します。
非適応: 体験回避、恥、孤独感などを克服するための方法を模索します。
注意の次元
機能的: マインドフルネス、気づき、注意の柔軟性を高めます。
非機能的: 硬直マインドセット、注意散漫、過去や未来への過剰な注意に対応します。
ここまでのまとめ
メタモデルの構築と機能分析の10ステップは、プロセスベースドセラピーの応用を深めるための重要な手段です。これらのアプローチを通じて、クライアント一人ひとりに最適化された治療を提供することが可能となります。
次回は、さらに次元の紹介と
さらに掘り下げ、実際の症例にどのように適用されるかを詳しく見ていきます。
プロセスベースドセラピーの世界は、まだまだ広がりを見せています。これからも、最新の知見と実践の統合によって、より効果的な治療法を探求していきましょう。次回の記事をお楽しみに!
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