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研究開発の仕事(4b)まずは3つのISO規格をざっくりと

前回は「管理状態を作る」の1回目ということで、どうして管理状態が必要か?といったところから、最も標準的なのは国際規格に則ること、ということで3つの国際規格を紹介しました。
今回はもう少し中身を見つつ、いきなり詳細に入ると混乱するので大雑把に何するのか、までご紹介できればと思います。


前回のおさらい:3つの規格の紹介

ISO9001 品質マネジメントシステム
ISO14001 環境マネジメントシステム
ISO45001 労働安全衛生マネジメントシステム

こちらになります。

3つの規格の違いは?

3つの規格の項目を一覧化したExcelの表を貼りました。
見にくいかもしれません。また、情報元のページがすべて異なるため、ここがある、ない、みたいなところがあって空欄が目立ちます。

ただ、なんとなく、3つの規格の章立ては同じだ、というところは見えますでしょうか?

この項の結論として、3つの規格の違いは「見ているところ」で、やっていることはほぼ共通と考えてもらって大丈夫です。(細かいところで何を重視するか、違うところはありますが)

今日はざっくり紹介

まず、章立ての大項目を列記します。

  1. 適用範囲

  2. 引用規格

  3. 用語及び定義

  4. 組織の状況

  5. リーダーシップ

  6. 計画

  7. 支援

  8. 運用

  9. パフォーマンス評価

  10. 改善

ここからざっくり。
1~3 省略
4 「マネジメントシステム」というものを作ります。通常は全社で1つ。私たちも知っておかないといけませんが、作成自体は専門部署中心。
5 方針とか組織図とか。こちらも全社、専門部署が中心です。
6 ここからが私たちの出番。まず自分たちのところに何があって、というのを把握した上で、上の方針と矛盾しないように課(もしくは部)の計画を作ります。
7 ここが大きいです。計画を実行できるリソースを準備、全員が関連するどんな資格、もしくは教育を受けているか把握して一覧化、おおもとのフォーマットに合わせて自分たちが持っているリソースを管理できる文書や記録を作成、それらにはきちんと通しNo.をつけて管理、という、「ISOと言えばこれ」が集約されたところ。
8 運用。ここは日々の仕事。実際に7.で作った文書(ルール)を元に動かします。記録を取ったり。
9 ちゃんとできているか自分たちで評価した上で、「内部監査」というクロスチェックをやったりします。胃痛のタネ、ですね。
10 上の評価の結果何かあったら改善してね、とか、一度通っても満足せず次年度はさらにレベルを上げてね、とかです。

全然ざっくりでなかったのでまとめると、
6で計画作って
7で取り組むための十分なリソースと力量と必要書類を準備して
8で実行
9でチェック
10で改善する
何か以前に
「Plan→(調達)→Do→Check→Action」
の話をしたような・・・

次回は登場人物の紹介、次次回からさらに詳しく。(これが終わる頃、誰か残っているのだろうか?)

次回は4/8(月) 朝6時頃


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