研究開発の仕事(4)管理状態を作る
先週、総集編でここまでを振り返ってみました。
気分を新たに。
今の私にとって、主戦場の1つです。
管理状態を作る目的は?
例えば、日々動きが違うプロセス装置、正しいかどうかわからないはかり、何かがこびりついているガラス器具・・・
そんな環境で作られる結果、成果が正しいか?誰にも分かりません。
私たちは学生時代から「再現性」を叩き込まれているので、再現性あること、せめてばらつく結果に説明をつけないといけない。
そのときに「実は・・・」を避けるため、管理状態を作ります。
具体的には?
一から独力で管理状態を、といっても、どうすればよいのか分かりません。
そもそも「管理状態、私の一存で作りました」と言って、「それは正しいの?」と問われて答えられるのか・・・
世の中にはそんなお悩みを解決する、「国際規格(ISO)」というものがきちんと備わっています。
国際規格、部門によってはきっちり叩き込まれますが、特に先端研究分野だと規格が決まってないことも多く、「俺たちは規格が決まってない荒野で闘ってるんだ」マインドで研究開発しています。
ただ、この年になって思います・・・「ルールは大切だ」と。
今日は代表的な3つの規格を紹介して終わりにしましょう
ISO9001 品質マネジメントシステム
ISO14001 環境マネジメントシステム
ISO45001 労働安全衛生マネジメントシステム
例えば品質マネジメントシステムは「ISO9000シリーズ」といっていくつかあるのですが、世間的には圧倒的に「ISO9001」を聞くことが多いです。
次回は、これら3つの規格をもう少し紹介しながら、具体的なところに入っていきたいと思います。