自分を責めないで――不登校のあなたへ伝えたいこと
学校に行っていない自分を責めて、憂うつな気持ちになっていませんか?
「このままでいいのだろうか」と自分を責めてしまうこと、ありますよね。
でも、ちょっとだけ立ち止まってみませんか。学校に行かないことが、すなわち「悪い」ということはありません。
こんにちは。私は毎週金曜日、心の健康についてお話しています。
今日は、不登校で悩んでいるあなたへ、私自身の経験をもとにお話したいと思います。
私も中学1年生の半ばからずっと学校に行かず、家で本ばかり読んで過ごしていました。
当時は「学校に行かないと将来が大変になるんじゃないか」「私はおかしいんじゃないか」という不安もあったかもしれません。でも、振り返ってみると、無理に学校に行かなくても大丈夫だったんです。
まず、学校に行かないことで自分を責める必要はありません。
日本の義務教育は出席日数が0日でも在籍していれば卒業できますし、履歴書に「不登校」と書く必要もありません。また、法律違反で罰せられることもありません。
日本国憲法第26条には、子どもには「教育を受ける権利」があるとされていますが、「教育を受ける義務」があるわけではないのです。
ただし、学力が低いと、その後の職業選択に不利になる可能性はあるかもしれません。
ですが、現代では、学校以外にも学ぶ方法がたくさんあります。インターネットを使えば、動画やオンライン教材で自分のペースで勉強できます。フリースクールや家庭教師を利用することも一つの手です。
もし一人で学ぶのが難しいと感じたら、親御さんに相談して一緒に新しい学びの場を探してみるのも良いかもしれません。
また、人との関わりが少なくなると、後に対人関係で苦労することがあるかもしれません。私もその一人でした。でも、それも人生の一部です。
大人になってから学べること、経験できることもたくさんあります。今のあなたにとって何が大切かを大事にしてほしいと思います。
「育ててくれる親に申し訳ないと思わないのか」という声を耳にすることもあるかもしれません。
でも、感謝の形は人それぞれですし、感謝する、しない以前に、親御さんにはあなたを育てる義務があります。育てないと罪に問われるという現実があります。
ですから、無理に自分を押し殺してまで学校に通うことが全てではありません。親御さんもあなたのことを心配しているかもしれません。お互いに本音で話し合って、理解を深めていけると良いですね。
最後に、私の個人的な考えとしては、もう一度人生をやり直せるとしても、同じ選択をすると思います。あのまま学校に通い続けていたら、潰れてしまったかもしれません。あの時、自分の心に正直になったからこそ、今の自分がいると感じています。
だから、あなたも自分の心の声に耳を傾けてください。
もし学校に行けるならその方が人生として楽になるかもしれませんが、学校に行くことが本当に辛いのであれば、親御さんと相談しながら、無理せず、自分らしく進んでいってほしいと願っています。
今どんな状態であっても、いつでも、どこにでもあなたの居場所はあります。まずは、いちにちずつ、生きていくことが大切です。