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アメリカ生活

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渡米にあたり準備したことや渡米後の生活について書いた記事を集めています。
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記事一覧

ダイバーシティを考える:カンファレンスで出会った「マントラ」の力

ダイバーシティを考えるカンファレンスで出会った「マントラ」先日参加したカンファレンスで、ダイバーシティをテーマにしたセッションがありました。その中で登壇者がマントラについて触れ、ハーバード・ビジネス・レビュー(HBR)のニュースレターを勧めていました。 帰宅後、早速HBR内で「mantra」と検索すると、『Using a Mantra to Be a More Inclusive Leader』という記事を見つけました。私は帰国子女として、多様な環境で生きてきた経験から、

キャリアのヒントを探しに——学生パートナーとしてカンファレンスに参加してきました

仕事をしているふりをしながら(というのは冗談ですが)、休職中ではあるものの、学生のパートナーも参加可能なカンファレンスに出席しました! すべて英語で、日本人参加者はほとんどいませんでした。ランチョンを挟みながら、各界隈で活躍されている大学関係者の講演を聞き、学生同士でネットワーキングをするというカジュアルな会議です。 アメリカでは、キャリア形成やビジネスのカギは、第一に「ネットワーキング」、第二に「ネットワーキング」と言われるほど。人と話し、繋がることがビジネスの機会を生

家事も子育ても、見えない努力の積み重ね。

週末の大プロジェクトとしていたバレンタインカードづくりがようやく終了したので、宣言通り、勝手ながら結果報告をさせてください!息子の大好きな車にハートを乗せました。これを数十枚つくり、保育園にもっていきます。保育園のメールには「The trick is to keep it simple and within your child’s capabilities.」と書いてあったのに見事にスルーしていました(ちーん)。息子にはハートの裏のシール貼りをお願いしました…。 家事や子

アメリカのバレンタイン、どうする?

アメリカに住んでいる皆さん、今年のバレンタインはどうしますか?アメリカでは性別関係なく、幼少期から バレンタインのギフト交換 をするのが一般的です。保育園や小学校では、手作りまたは市販のカードをクラスメイト全員分用意し、バレンタイン当日に交換し合います。 最近では「歯に悪い」との理由で キャンディーNGの学校 も増えてきましたが、その分、カード交換文化は健在。 「宛名書き不要」の衝撃普通は To: ○○、From: ○○ と書くのが定番ですが、息子の保育園(モンテッソーリ

海外育児の仲間とつながる『場』、2月よりオープン!

保育園がお休みだった月曜日、息子と思いっきり遊んだ一日は、私にとっても息子にとっても幸せな時間でした。息子も同じ気持ちだったのか、寝かしつけのときは必要以上に甘えてくることもなく、20:30にはすっと眠りにつき、朝までぐっすり。そして翌朝、保育園に向かうときも「ママママ~!」と離れがたく抱きつくことなく、「ばいばい!」と自然に笑顔で手を振ってくれました。 モンテッソーリの保育園に通っていることもあり、家庭でも「自律」を大切にしています。子どもは生まれたときから欲求を持ってい

『The Culture Map』を読み解く②~異文化理解の鍵、ハイコンテクストとローコンテクストの違い~

本日は、『The Culture Map』by Erin Meyerの第一章を読み解きます。邦題は『異文化理解力――相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養』です。 本への興味のきっかけとご紹介スタイルきっかけ: 「日本生まれ、米国育ち」と「DE&I」が繋がり、私が生涯を通して学びたいテーマに関する内容が扱われているためです。 ご紹介スタイル: この記事では、本書の全内容を紹介するのではなく、「面白い!」と思ったポイントを抜粋し、私自身の感想や体験を交えな

「何それ?」から始まる絆~アメリカの現地校で見つけた居場所

先日、日本文化満載のとある新年会に参加しました。日本に興味を持つ外国人も多く参加しており、テーブルの中央には色とりどりの折り紙が置かれていました。それを見て、久しぶりに折り紙をしてみることに。息子の保育園のお友達も来ており、日本人のおばあちゃんと折り紙を始めたので、私も夫と一緒に鶴を折り始めました。最初は「うーん、思い出せるかなぁ…」なんて夫とつぶやきながらやっていたのですが、(Youtubeなどを開かず!)なんと数十年ぶりに鶴を完成させることができ、思わず感動してしまいまし

コーヒーと子育ての間で:私の毎日の楽しみと挑戦

一昨日の水曜日、アメリカ南東部では珍しく雪が降りました。そのため、息子の保育園もお休み。予定していたnoteの更新やセミナー参加は叶いませんでしたが、ようやく同じアパートに住むイギリス人とエジプト人のご両親を持つ男の子と、束の間の雪遊びプレイデートが実現しました(笑)。 1月もあっという間に最終週を迎えそうで、年明け早々、なぜか焦り気味ですが、今月中にやりたいことはまだたくさんあります。今日終えたものも含めて、気休めにリストアップしてみます。 最近の活動について整理✅DO

「1月20日」と私の『ノート』――大統領就任日に8年越しの対話

アメリカでは昨日の1月20日が、大統領就任日でした。Martin Luther King Jr. Dayと重なるこの祝日に、大統領が就任したことにちょっと違和感を覚えています。 2025年1月20日――違和感を覚えた大統領就任日この日は、人種差別に立ち向かい、非暴力による社会変革を訴えたマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師を称える日です。平等や正義について考える貴重な機会であると同時に、私にとっては複雑な思いが交錯した日となりました。今回就任した大統領は、移民問題やマ

ニューオーリンズ2日目の記録~学びとグルメ、家族で巡る街~

前回に続き、この記事では旅の2日目を写真とともに振り返ります。 前回の記事はこちら: Louisiana Children's Museum息子が楽しめる場所を探して、ニューオーリンズのシティパーク内にあるLouisiana Children's Museumを訪れました。このミュージアムは、子どもたちが遊びながら学べるインタラクティブな施設です。世界中の科学館や技術系の博物館、学習センターを結ぶ国際的な非営利団体ASTC(Association of Science an

ニューオーリンズ1日目の記録~カラフルな街並みと音楽が響く街~

ニューオーリンズから帰ってきました!アメリカの都市はどこも個性豊かで、それぞれ全然違う雰囲気があって面白いです。今回訪れたニューオーリンズ(ルイジアナ州)は、以前から行きたいと思っていた場所の一つで、期待以上に楽しめました。この記事では旅の1日目を写真とともに振り返ってみます。 Cafe Beneight(カフェ・ベニエ)朝のお散歩コースの途中で「ベニエ」を食べました。ベニエはニューオーリンズの名物スイーツで、フランスから伝わった揚げ菓子です。柔らかい生地を揚げて、たっぷり

「約束の時間」とは?アメリカ流マナーと異文化交流の1日

約束の時間の1時間後に到着した家族(+その息子)と3時間、英語で話し続けた、そんな日でした。 「約束の時間」とは?大人になり、子どもができて家族ぐるみのお付き合いやイベントに参加をするたびに感じますが、アメリカでは約束の時間から少し遅れて到着するのがごく普通。10分くらい遅れて来るのが、むしろ相手に気を遣わせないマナーなのかもしれません。 今日は、まるでマラソンを走ったような疲労感!(笑)夫は午後から学校へ行き、私は近頃仲良くしている友達一家と遊ぶ約束をしていました。

異文化で生きる帰国子女のリアルと感謝

ロサンゼルスの自然火災がすごいことになっていますね。近隣にお住まいの方々はどうかご安全にお過ごしください。米国在住期間が長いにもかかわらず、東部から最も遠い米国西側のカリフォルニアは未開拓です…。仕事での立ち寄りや、旅行の経由地として一瞬通ったことはありますが、実際にはほとんど知りません。映画好きなので、ハリウッドも訪れたいと思っていたところです。それで気になってGoogle Mapを開くと、火災の発生地域がまさにロサンゼルス中心部であることがわかりました。衝撃を受けています

『The Culture Map』を読み解く~異文化理解と多様性の架け橋~

いよいよ新しい本『The Culture Map』by Erin Meyerについての執筆記事の連載を始めます。邦題は『異文化理解力――相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養』です。 はじめに:本への興味のきっかけ「日本生まれ、米国育ち」と「DE&I」が繋がった 幼少期から多様性豊かな米国で過ごした経験を通じて、自分自身の「出身地(日本)の世界での立ち位置や見られ方」そして「アイデンティティ」について、非常に深い興味を持つようになりました。90年代に渡米し、