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やっとかめ大使レポート2023

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やっとかめ文化祭2023のレポートです。 開催期間:10月28日(土)〜11月19日(日)
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記事一覧

まちなか芸披露「狂言 仏師」「能 土蜘蛛」

まちなか芸披露「狂言 仏師」「能 土蜘蛛」は、爽やかな秋晴れの名古屋能楽堂にて、満員御礼で幕を開けました。 まずは、憎めない詐欺師と天真爛漫な田舎者の虚々実々の真剣勝負(?)を描いた狂言がはじまり、会場から明るい笑い声が上がります。畳み掛けるような後半に向けての怒涛の展開は、現代のコントにも通じますし、笑いと共に会場の温かい雰囲気も高まるのが伝わってきます。 後半は打って変わって、時代に淘汰された土着の民を妖怪「土蜘蛛」になぞらえ、敗者の悲哀と勝者側の英雄譚を描いた能が演

民謡・尺八・津軽三味線「未来へ受け継がれし和の音色」

老若男女が集った圧巻のステージ  11月4日(土)に民謡・尺八・津軽三味線「未来へ受け継がれし和の音色」へ参加してきました!! 民謡ステージでは蟹江尾八会社中の方々などの子ども達が歌う民謡やアニメソングメドレーなどを披露していただきました。 尺八ステージでは、プロの演奏家をお呼びして「竹の群像」など4曲披露していただきました。 津軽三味線ステージでは、神谷茂良さんの面白いMC…?と共に津軽三味線 咊胤の皆さん、名古屋西高等学校 津軽三味線部の皆さんの現代風な曲などを5曲

まちなか芸披露 日本舞踊×バレエ公演

11/11(水)名古屋市芸術センターにて、日本舞踊×バレエ公演に参加しました。 開演前のロビーでは、未来のバレリーナらしき可愛らしい子供たちや、着物をきこなした方達で賑わっていました。 第1部は、日本舞踊のステージ。童謡や長唄に合わせて美しい舞が披露されました。 第2部は、舞踊とバレエのコラボレーションによる「竹取物語」。 月の女帝や月の精は、静かなる舞踊の動きにより、人間ではない神秘的さが感じ取れます。 それに反して、かぐや姫や翁をしたう子供達は、快活にそして優雅にバレ

圓頓寺の門前町商店街をゆく「商人のまち」堀川沿いへ

■「商人のまち」門前町商店街の昔と今を知る 11月17日(金)「圓頓寺の門前町商店街をゆく 「商人のまち」堀川沿いへ」に参加しました。 ガイドは、円頓寺商店街で洋服店を営む飯田幸恵さん。 まずは円頓寺商店街の歴史のお話を聞きながら、商店街の名前の由来にもなった長久山円頓寺へ。続いて大正時代に創業したお店や、元和食屋さんの建物が気軽に歌舞伎を楽しめる場所になっていたりと、昔と今の商店街を知ることが出来ました。 その後は、四間道エリアに移動し、豪商「伊藤家住宅」の一部見学と

名古屋城二之丸の考古学散歩

11月18日(土)、まち歩きなごや『名古屋城二之丸の考古学散歩』へ参加してきました。 前日の雨の水たまりが残る寒い日でしたが天候にも恵まれ、講師に名古屋城調査研究センター学芸員の花木ゆき乃さんをお迎えし、二之丸を考古学的視点からお散歩してきました。 二之丸は、二之丸庭園と愛知県体育館の南までの名古屋城で一番大きな区画(曲輪)です。江戸時代に描かれた御城二之丸図を見ながら外周に沿って歩くと、その広さを実感します。 重要文化財の名勝に指定されている二之丸庭園を、江戸時代の資料

名古屋のご当地からくり時計めぐり〜万松寺・大須観音・御園通商店街〜

11月18日(土)に「名古屋のご当地からくり時計めぐり〜万松寺・大須観音・御園通商店街〜」へ参加してきました。 全国のからくり時計を調査する「はまなす団」の3人を講師にお迎えし、​​​​​​​​大須・伏見エリアの3つのからくり時計を巡りました。 急な雨の影響で、1つ目は拝見できず…からくり時計の繊細さを実感しました。2つ目は大須観音のすぐ側!名古屋の方なら近くを通っているのでは?こちらはケースに入っているので天候の影響なく見ることができました。3つ目は講師の白石さん・竹田さ

犬山城の外堀をぐるっとめぐる〜地形を生かした城造りを体感しよう〜

11月17日(金)午後は、名古屋市を飛び出して犬山市へ。子どもの頃からお城に親しんできた犬山城マイスター!・たかまる。さんと、お城の外堀をゆっくりめぐる、まち歩きツアーに参加しました。 犬山城は85mの山の上、木曽川を背に建つ平山城です。外堀はお城と城下町との境界線。外堀が分かれば、そのお城の範囲を知ることができます。長い年月を経て、外堀は埋められ形を変えられており、ただ街を歩くだけでは気づくことができません。 その名残を教えていただきながら、かつての堀の上や土塁の上を歩

時を超えた人々の営みの形跡を残して『志賀の里』を歩く

11月15日「時を超えた人々の営みの形跡を残して『志賀の里』を歩く」というテーマで、まち歩きをしました。 ガイドは、名古屋歴史ナビの会の伊藤喜雄さんです。 今回も、非常に詳細な資料を用意してくださり、嬉しいです。 今回歩いた一帯は、弥生時代・古墳時代の遺跡群で、環濠(集落の周りの濠)、方形周溝墓、船形木棺、 水田跡、パレススタイル土器などが見つかっています。 志賀公園の池を作った時に大量の土器が出土し、貴重な遺跡であることが明らかになったそうです。 また、志賀公園に隣接する

地質学者と見る!名古屋城の石垣

11/18(土) 「地質学者と見る!名古屋城の石垣」に参加してきました。 講師は、崖や河原石、城の石垣に萌える愛知大学の教授である西本昌司さん。 前半は名古屋城内にある孔雀の間にて座学の講義。会場内は城や石が好きなお客さんで満席でした。 徳川御三家のお城の石垣の説明からスタート。当時、支配していた政権と蜜な関わりのある石垣。しかし、名古屋城は特別で、各地の大名に石積みを分担させたので、全国津々浦々の石が混ざり合っているそうです。 笑いを交えた講義の後は、実際に名古屋城の石

芭蕉と鳴海千代倉家 〜千代倉歴史館のオープンを記念して〜

芭蕉と鳴海千代倉家〜千代倉歴史館のオープンを記念して〜  11月4日、旧東海道鳴海宿に千代倉歴史館が開館しました。江戸時代から400年以上、この地に居を構える千代倉家に伝わる資料を展示します。  11月12日午後、元名古屋市博物館学芸員・山本祐子さんに、千代倉家について、また松尾芭蕉との関わりについて、ご解説いただきました。そして、千代倉歴史館と来迎山誓願寺を中心に、鳴海の町を見学しました。  千代倉家のご当主は代々、鉄の取引きや酒造りなどに成功し、家を繁栄させてきました

名古屋電灯を生んだ2人の尾張藩士

まちなか寺子屋「名古屋電灯を生んだ二人の尾張藩士」は、開業当時の発電所兼本社があった、現在の電気文化会館のほど近く栄ガスビルホールにて、ご自身も電力会社に勤められた経験もある中部産業遺産研究会副会長 浅野伸一先生の語りで紐解かれました。 激動の幕末、尾張藩も保守派と開明派にわかれ、維新の混乱のなか藩士達は職を失い、商いに不慣れな彼らの生活は困窮を極めていました。 そんな中、後に愛知県知事の招きで士族授産事業(藩士救済事業)を受け持つ保守派の丹羽精五郎と、西洋砲術や蘭学を学び

家康薬膳茶会(午後)

11月18日(土)に名古屋城の茶室、書院茶席にて「家康薬膳茶会」へ参加しました。 席主は本草閣 第9代当主 秋山あかねさん。 家康が好んだと言われる八味丸をイメージし作られたオリジナル和漢茶と和漢茶菓子をいただく会で、家康にまつわる健康のお話や人それぞれの気力、血液、潤いのバランスを見て自分で調合するお茶体験ができました。 いただいたお茶はいつもより寒いこの日の体に染み渡り、病は気からのお話、体を温めて心を沈めることの大切さを身をもって体感しました。 見た目にも可愛ら

お座敷ライブ(お座敷遊び)志ら玉

11月19日 やっとかめ文化祭最終日のお座敷芸ライブに参加しました。 会場となった北区の料亭「志ら玉」さんの建物は、江戸末期に建てられたそうです。30年前に今の場所に移築し、現在は名古屋市の「認定地域建造物資産」にも認定されており、中に入ると否応なしに心が高ぶってきます。 さて、50名余の参加者が集まり、いよいよお座敷芸が始まります。 名技連組合から桃太郎さん、ひと美さん、金丸さん。お三方による華麗な歌と踊りは、見ているものを和ませます。 しゃちほこチャレンジには、2名

ナゴヤ面影座「空海(そらうみ)のうた ~うたかたの国ナゴヤLIVE~」

 11月19日、日没後の八事山興正寺・ライブラリーサロン華宮に70名のお客様が集まりました。ナゴヤ面影座のリアル開催は3年ぶり。今回、小島伸吾さんはどんなライブを企画されたのだろう、皆さんの期待が伝わってきます。  今回のゲストは、世界各地でご活躍の音楽家・土取利行さんと歌手・松田美緒さん。会場はすぐに、多彩な楽器の音色と伸びやかな歌声で満たされました。  空海生誕1250年の今年、土取さんが特に注目したのが、空海の母・玉依御前です。土取さんは、彼女にこそ空海そして日本の