夫と息子達を残してアデレードに1人で行った話#8 歩きまくり②
女部屋
ユースホステルの女部屋は楽しかった。6人部屋だけど、私を含めて3人しかいなかった。全然寒くないけど、冬なので、観光客は多くない。
1人はラテン系のノリノリのイタリア美女。
もう1人は、カナダの「ウチの長男か?!」って感じのワーホリ女性。
イタリアンは滞在中にユースホステルの主(ぬし)レベルになって、いつも、みんなの中心にいた。私も、彼女と話すのはとっても楽しかった。彼女はオーストラリアを周遊中。彼氏はいるけど、受付男と盛り上がってた♪
ハッピー♡
カナディアンは、私が部屋に行くと、いつもベッドの上でPCを触っていた。
私「どっか行った?」
カナディアン「行ったよ~楽しかったよ~♪」
私「そっか、そりゃヨカッタ♪」
トラム
2人から色んな情報を教えてもらった。
で、初トラム利用でビーチに行くことにした。
カナディアン「トラムが来ないからバスで行ったよ」
私「トラムが来なかったの?」
確かに、グーグルで調べても早朝のトラムが出て来ない。本来は6時AM前から出るはずである。私は「ビーチへ行く時にトラムに乗ろう!」と計画していた。そして「日の出頃(7時AM)に現地に着きたいな」と考えた。
メトロカード
朝起きて、メトロカード(5ドル)を買いに近所のコンビニに行った。
店員さんに「メトロカードください、20ドルチャージして♡」とお願いする。
店員「はい、どうぞ(とレシートを渡す)」
私「ありがとう、あれ?カードは?」
店員「え?(いぶかし気)」
私「カードをもらってないんですが」
店員「レシート見て!20ドルチャージしてあるでしょ!」
私「それはOKなんですが、カードを受け取ってないんです」
店員「は?!(イラッ)」
店員さんが、一応レジの方を見てくれる。
店員「あ、あった。はい(とカードを渡してくれる)」「ゴメン(小さい声で)」
ちょっとウケた。
幸先いいのかワカランがトラム停へ到着。
ん?出発時刻が2時間後?!マジで?!
「カフェに行こう!」と考えた。
「いや、歩いて行くか?!」と考え直した。徒歩で何分だ?!何kmなの?!
エアポートの先だった様な。エアポートより遠いとなると、かなり遠いか?!
歩く
所要時間2時間半、10km。2時間待つなら歩くか。ちょっと遠いな・・・
歩いた。
アデレードって、街の外を歩いている人は、あまりいない。街の外は、自転車に乗るとしても、歩かないのかも。歩くなら、街中か自然の中みたい。トレッキングとか。
私はひたすら歩いた。悪くはないけど、オーディブルも使ってなかったから「カフェで勉強していた方がよかったかな」とも思った。ま、知らない場所を歩くことは脳にも良い刺激。危険も感じないし。
いくつかショッピングモールを経由して、トイレに行ったり、リンゴとかチョコとかサンダルを買いながらグレネルグに着いた!日の出はとっくに過ぎていた。
グレネルグは素敵だった。開放的。やっぱり空と海って視界が広がっていい。ビーチには犬の散歩をしている人、走っている人、自転車に乗っている人などがいた。セレブ風な人も大勢。
天気もよかった。暑過ぎもせず、風もマイルド。
砂浜は真っ白、水は冷たいけど、水に入っている人もいる・・・明らかに寒そう。ビキニで浜辺で寝ている人もいる。日が出ているから有りだな。
私は、ビーチで勉強することにした。勉強した。犬が寄って来た。遊んでから思った。
また歩く
「隣のビーチまで歩くか」
ブライトンまで5km歩いた。日差しが結構強くて、私もノースリーブで歩いた。冬に袖無しか。
途中でカフェに入ったらナンパされた。ユースホステルにいた移民希望の中国人は「差別された」ってボヤいてたけど、日本人の私はされていない。
住みたい家の写真を撮ったりしながら歩いた。歩く歩道は整備されていて、途中で緑もいっぱいあって、とても気持ちがよかった。
色んな人がいて、スタイルが良い人もイマイチな人もいっぱいいた。お腹がデカくてもセルライトがあっても出しまくり。背が高い人も低い人も肌の色もごちゃまぜ。これだけ様々だと、比べても意味ないよね。人の目を気にしないって凄くいい。
しかし、それにしてもグレネルグまで戻ると疲れた。3万歩位歩いてた。
夕日がキレイだった。
シュニッチェル
シュニッチェル(チキンカツ)のサンドイッチ(12ドル)を注文したら、カワイイ店員さんに日本語で
「日本の方ですか?私は12年間、日本語を勉強しています」って話しかけてもらった。嬉しい。シュニッチェル、こっちで何度も見かけて食べたかったけど、キャベツとソースも合わせて、知っている味だった。
やっとトラム
帰りは、やっとトラムに初乗り。なかなか分かり易くて、迷わず乗り降り。ユースホステルが街中だから、同じ駅で降りる人がいっぱい。無事帰ユース。「歩いてビーチ」は、もうやらない。