本の棚 #76 『7つの習慣 ー第2の習慣 終わりを思い描くことから始めるー』
『7つの習慣 第2の習慣ー終わりを思い描くことから始めるー』
スティーブン・コヴィー
ぼくたちは習慣の生き物だ。
これまでやってきたこと、毎日していることが
明日の自分、明後日の自分、
さらに将来の自分をつくっていく。
第一の習慣「主体的である」が示すところは
「あなたの人生の創造主はあなた自身だ」
ということで、あなたの人生を支配できる人は
どこにも存在しない。
「あの人のせいで、この環境のせいで」と思うかもしれないが
その人の、その環境に対する捉え方を選択したのは
あなた自身なのだから。
そして第二の習慣は「終わりを思い描くことから始める」というもの。
ぼくたちは物語の主人公であることを認識した。
次はこの物語の終わりについて想像するのだ。
すべてのものは二度つくられる
第一の創造は「知的創造」
これは頭の中で創造すること
第二の創造は「物的創造」
実際にかたちあるもの、行動としての創造
この第一の創造がないまま人生を進めていくことは
「散歩がてらにちょっくら富士山に登ってきますわ!」
くらいに無謀なことである。
富士山の山頂は寒い、夏でも寒い。
3回登った経験があるけど、毎回思う。
人生において誰しも向かっている点があるとしたら
それは「死」である。
そこに向かうルートを思い描いたことは
あるだろうか?
この章ではいきなりそんな問いを与えられる。
死んだときに弔辞で何と言われたいか
それは自分のありたい、なりたい姿ではないか。
終わりを思い描くことは悲観的な作業ではなく
自分の無限の可能性を気づかせてくれる
とても前向きなアクションだ。
そして、気づいたら今を変えるチャンスだ。
内面に変わることのない中心を持っていなければ、人は変化に耐えられない。
人は様々な中心をもっている。
家族中心、仕事中心、自己中心、所有物中心など。
あなたの価値観は何を中心としているだろう。
そう考えてみると、人はひとつだけではなく
複数の中心を持っていることに気づく。
しかし人やもの、仕事はころころと移り変わる。
それらを中心にしていたとしたら
その変化のたびに、ぐらつくことになる。
それに比べて「原則中心」のパラダイムは
時代を越えて不変のものだから揺らぐことはない。
自然界の原理原則を探求し続けることで
力強い自分の芯を見つけることができる。
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