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忙しいパパ・ママ必見!仕事と家庭を両立しながら成果を出す科学的勉強法
こんにちは。現在育休中の外資系企業管理職サラリーマンです。
仕事と家庭に忙しいパパ・ママにとって、限られた時間で効率的に学習することは非常に重要です。日々の業務や家事、育児に追われる中で、自分のキャリアアップやスキルアップを目指すことはもちろん、子どもにも効果的な勉強法を教えたいと考える方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、『科学的根拠に基づく最高の勉強法』(安川康介 著)を参考に、アクティブリコールと分散学習の2つの学習法をご紹介します。
アクティブリコール
アクティブリコールとは、勉強したことや覚えたいことを、能動的に思い出すこと、記憶から引き出すことで、効率的に知識を定着させることができます。
最も効果が高いのは「白紙勉強法」というものです。テキストなどで覚えたい情報を読み、その情報を見ないで、覚えたい内容を白い紙に書き出すといった方法です。
他にも、過去問や練習問題を解く、暗記カードを使う、他の人に教える、といった方法もあります。時間がなかったり、移動中などでも、『何を勉強したか』と思い出すだけでもアクティブリコールは成り立つと言われています。
分散学習
分散学習は、学習を短いセッションに分けて行うことで、記憶の定着を促進する方法です。長時間の詰め込み学習よりも、時間を空けて複数回に分けて学習することで、脳は情報を長期的に保持しやすくなります。
この学習法は、19世紀に心理学者ヘルマン・エビングハウスが提唱した「忘却曲線」の研究にも基づくものです。
人間の記憶は時間とともに急速に薄れていきますが、適切なタイミングで復習を繰り返すことで記憶が長期間維持されやすくなることが分かっています。分散学習は、この「記憶の仕組み」に基づいた学習法です。
これらの学習方法は、脳に負荷がかかるため効果が高くなると言われています。アクティブリコールを間隔を空けて繰り返すことが、最高の勉強法とされています。
効果が低い学習法
効果的な学習法を知る一方で、避けるべき学習法もあります。以下の3つの方法は、一見効果的に思えるかもしれませんが、脳に負荷がかかっていないため実際には学習効果が低いとされています。
繰り返し読む:
同じテキストを繰り返し読むだけでは、記憶の定着が浅くなり、理解が深まりません。読むだけではなく、積極的に情報を思い出す練習が必要です。
アンダーラインを引く:
テキストにアンダーラインを引くことは、重要な部分を見つける助けにはなりますが、それ自体が記憶の強化にはあまり効果的ではありません。
ノートを書き写す:
ノートをそのまま書き写す行為は、情報を受動的に処理するだけで、深い理解や記憶の定着にはつながりにくいです。
実体験の成果
かつての私は、いわゆる「書いて覚える」タイプでした。学生時代の勉強でも、社会人になってからの昇級試験でも、ノートに何度も書き写して覚える方法を続けていました。確かに記憶はできるものの、応用が利かず、学習に時間がかかって効率が悪いと感じていました。
そこで、『科学的根拠に基づく最高の勉強法』に出会い、アクティブリコールと分散学習の組み合わせを簿記3級の学習で早速実践してみました。
スキマ時間を利用した細切れ学習がメインで、机の上でテキストや問題集を開いて本格的に学習したのはわずか2週間程度でしたが、それでも一発で合格することができました。
結論:アウトプットを重視しよう
アクティブリコールと分散学習の組み合わせは、インプットよりもアウトプットを重視する学習法です。知識をただ受け取るだけでなく、積極的に引き出して使うことで、脳はより深く情報を記憶し、学習の効率を高めることができます。
日頃忙しくてまとまった時間が取れないパパ・ママにとって、この学習法は非常に効果的です。スキマ時間を活用して、効率的に学習を進められるので、ぜひ活用してみてください。
読書や資格試験の勉強などにアクティブリコールと分散学習を取り入れ、学んだことをどんどんアウトプットして、さらなる成長を一緒に目指していきましょう!