水不足が物流に波及って、なんで?
「水不足が、物流・食料に波及」
こんな記事を日本経済新聞で読みました。
気候変動により、
水不足が世界中のあちらこちらで起こっているのは
わかっていたつもりですが、
物流に波及って、なんで?と思い記事を読み、
勉強になるな~と感じましたので共有まで。
実は現在、大西洋と太平洋を結ぶ
海上運輸ではとても重要な運河、
パナマ運河で
130隻以上の船が通航待状態なのだそう。
原因は、運河に水を供給する湖の水位が
2016年6月以来の最低水準になってしまって、
運河の水が不足しているからだそうです。
運河の水が少ないということは、
船が沈む深さも制限されているそうで、
大型コンテナ船は
重量自体を減らす必要があり、
すなわち、そもそも
通れる船の数が減る
に加えて、船の荷物も減らさなくてはならない
ダブルパンチな状況です。
運河の仕組みについては
日高由美子さんが 1枚の図で表現してくださっており
それがとても分かりやすいので、下記に拝借致します。
この図を見てもわかるように、運河を通るために
水位がめちゃくちゃ重要なのがわかります。
水不足がこんなところまで影響しているなんて!
これはドイツのライン川も同様だそうで、
22年8月のドイツ国内貨物輸送量は前年同月比で21%も減り
23年も水位が低下しています。
雨が降らない、局地的に異常に大雨が降る。
このニュースが毎年夏には繰り返されます。
深刻な水不足が、直接的にも間接的にも
我々の生活に徐々に影響をもたらせています。
物流問題というと
とかく2024年問題ばかりメディアで取り上げられるので
水不足が物流に影響するというのは想像していませんでした。
地球のために、未来のために、
水が豊富な日本だからこそ、水を大切にしたい
そう感じた猛暑の夏です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
zenpakuさん、写真をお借りさせていただきました。
そして日高由美子さんの図解、とてもわかりやすかったです!
ありがとうございました。
追記
2023.11.1 日本経済新聞に下記の記載あり
水不足の影響が未だ続いているそうです。
記事によると
エルニーニョ現象で海水温が上がる
⇩
降雨時期が遅れる
歴史的にみても前例がないほどの水不足だそう。
猛暑はあちらこちらに影響が出ています。