いのちをつなげる
生きる理由は、高校までは少年誌だった。
毎週のジャンプとサンデーが楽しみで、つらい中生きることを頑張っていた。
今は、昔よりずっと立場は弱くなったが、何にも追われていない、健康的な生活を送っている。
それでも生きるために継続するものが要る。
私の場合、これは何かを書くことではない。
生きる楽しみ。
完成を楽しみに、目標まで続けること。
それは、編み物だ。
夏から五本もスヌード(輪っか状のマフラー)を編んだ。
今また一つ編み追えて、虚脱感に見舞われている。
何も考えずに編むこと。時間をかけた上に編み上がる軌跡。
人生は一本の編み地のよう。
たかほ