2021 『神様に呼ばれる』出雲巡り
いつもありがとうございます。
見えない世界を伝える神社ナビゲーター市口哲也です。
新刊本の最終チェックで忙しかったのですが、ようやく落ち着きました。
今年の出雲巡りと、神迎祭・神在祭のご報告です。
1.今年の出雲は「美保神社」からスタート
2021年 11月 13日(土曜)8:30
毎年、必ず美保神社に参拝しますが、いつも大阪に帰る直前の午後、遅いときは夕暮れにしか参拝したことがなかったので、今年は前泊して、毎朝8時半から行われる「朝御饌祭」に行ってきました。
土曜日ということで、想像していたより参拝者が多かったのですが、境内は清々しく、気持ち良い参拝になりました。
残念ながら、巫女舞はなかったのですが、太鼓と笛の音が体中に響き渡り、出雲巡りのスタートしては、最高の参拝になりました。
2.大人気のそばを断念!
2021年 11月 13日(土曜)13:30
毎年、出雲巡りの初日のランチは、奥出雲の稲田神社内にある「姫のそば ゆかり庵」と決めています。
稲田神社は奥出雲にあり、決して人気の観光スポットではないのですが、神社内にあるそば屋という珍しい立地もあって、人気のそば屋さんなのです。
営業時間は14時までということで、毎年、何とか間に合うように稲田神社に向かいます。
今年は正午に松江駅で待ち合わせをして、稲田神社に向かったので、例年よりは余裕があるなあと油断していました。
この日は土曜ということもあり、神社に着いたときには、境内に順番待ちの人があふれていました。とりあえず、順番待ちの名簿に記入しましたが、参拝を終えても、まだまだ待たなければならない状況だったので、諦めて熊野大社に向かいました。
今年は、あの白濁した釜揚げそばを食べられず残念でした。
そして、山道で大型トラックと、ギリギリで、ドキドキのすれ違いを乗り越えて、無事に熊野大社に到着しました。
3.熊野大社で感じた強烈な「ご神氣」
2021年 11月 13日(土曜)15:00
出雲といえば、「出雲大社(いづもおおやしろ)」を思い浮かべると思いますが、「熊野大社」は出雲国一之宮で、出雲を代表する神社です。
本殿向かって左側に、母である伊邪那美さんが祀られています。今年の出雲では伊邪那美さんのお導きが最終日にもあり、タイミングや、一緒に参拝するメンバーによって、毎年、感じることや経験することが違うので不思議です。
伊邪那美神社では、本殿よりも強烈な神様のエネルギーである「ご神氣」を感じました。
私の著書「神様に呼ばれる神社参拝」を読んで感動し、それから何度も一緒に神社参拝をしているTさんは、今年は2回目の出雲巡りなのですが、熊野大社は初めての参拝でした。
須佐之男さんとは少なからずご縁があるということで、熊野大社参拝をとても楽しみにしてくれていました。
Tさんも、私が感じた強烈な「ご神氣」を同じように感じたようで、何も説明しなくても、以心伝心で感動を共有して嬉しくなりました。
さらに境内の左側に進むと、龍神さまが祀られています。こちらでは、ご神水をいただけますので、旅行中にいただく飲み水として、ありがたく汲ませて頂きました。
4.早朝の出雲大社
2021年 11月 14日(日曜)8:00
早朝の聖地の清々しさは、温泉につかったような心地よさがあります。
写真は、銅鳥居手前の右側にある御神像です。
海原が光り、荒魂が現れたという神話の、波の上に荒魂が乗っている様子を表現しています。
不思議なことに、この玉を包み込むように手を差し伸べると、直接触らなくてもエネルギーを感じます。片手ではイマイチ感じないのです。ただの作り物ではないところが、聖地の素晴らしさですね。
出雲大社の周辺を巡り、9時過ぎに境内に戻ってくると、早朝の清々しさは、もうありませんでした。観光客が多い神社では、できるだけ早朝に参拝することをおススメします。
5.日御碕神社の神様の反応
2021年 11月 14日(日曜)15:00
昼下がりの日御碕神社は、日の光に輝いて美しかったです。
天照大御神を祀る「下の宮(日沈宮)」と、素戔嗚尊を祀る「上の宮(神の宮」以外にも、たくさんの摂社、末社があります。
末社の前の階段で、足が悪いのか、石段を恐る恐る降りている妙齢のご婦人がいたので、気を使わせないように「姫、お手を」と冗談っぽく言いながら付き添いました。
お互いに笑顔になって、楽しかったなあと思いながら末社に参拝すると、何とも和やかなご神氣に包まれました。
きっと末社の神々も楽しい、面白いと思ってくれたに違いありません。
関西弁なら「自分、おもろいなあ」と言われたかも。
蛭児社に神様がおられたので、ヒルコ(ワカヒメ)さんの回り歌を奏上しました。歌に合わせてリズミカルにご神氣を感じて、神様のテンションも上がっていたようです。
▽回り歌については、コチラをご覧ください▽
6.神迎祭
2021年 11月 14日(日曜)19:00
今年の神迎祭は、昨年と同じく、稲佐の浜での神事は神職のみで斎行し、一般参列は不可でした。また、神迎祭の後、八百万の神々が宿る依代はバスで運ばれ、出雲大社での神事は神楽殿ではなく、拝殿で行われました。
昨年は、拝殿向かって左側の最前列にいて、全身がゾクゾクするほどのご神氣を感じたので、今年は右側の最前列で拝殿での神事を見させていただきました。
そして、依代が十九社に運ばれるときに、目の前を通り、今年もゾクゾクするほどのご神氣を感じました。
来年は、例年通り、稲佐の浜で八百万の神々をお迎えしたいです。
7.佐太神社で神様に呼ばれる
2021年 11月 15日(月曜)14:00
出雲国二之宮の佐太神社では、神在祭の準備のため中央の階段が使えず、左側の階段を上って、一段高い拝殿に向かいました。
末社から強烈なご神氣を感じて参拝したのですが、その先に案内板と石段があることに気づいて見上げると、その強烈なご神氣は末社の奥にある小高い場所から来ていることに気づきました。
一緒に参拝したTさんも同じように感じていたようで、お互いに上からのご神氣であることを確認し合って、石段を登りました。
石段を登った先には磐座(磐境)がありました。
昼下がりの日の光に照らされて、美しい光景が広がっていました。
木々に囲まれた別世界という雰囲気に魅了されました。
ここは母儀人基社(はぎのひともとしゃ)と呼ばれ、「伊弉冉社(いざなみのやしろ)」として信仰されているそうです。
二日前に参拝した熊野大社でもイザナミさんを祀るお社でご神氣を感じていたので、今年の出雲巡りは、イザナミさんに導かれた旅だったのかもしれません。
8.旅の締めくくりは、やっぱり「美保神社」
2021年 11月 15日(月曜)15:00
出雲巡りも、いよいよエンディングを迎えます。
「えびす・だいこく両参り」ともいわれる出雲大社と美保神社
島根半島の東西に位置する二社の両方に参拝する両参りは、江戸時代に流行ったようです。
本殿裏に行くと、赤ちゃんをベビーカーに乗せて参拝する親子がいたので、龍神さまがおられることを説明して、皆でエネルギーを感じて癒されました。
美保神社の本殿裏にも龍神さまがおられますので、ぜひ探してみてください。
その後、御霊石の龍神さまとのご縁もつないで、旅の締めくくりは、龍神さまと赤ちゃんに癒される楽しい時間になりました。
帰りの道中では美しい夕陽を拝み、また来年も参拝できますようにと願いました。