「教育」は”協育”の時代へ
〜Google for education〜
Googleのパートナー自治体となった都城市のニュースはご覧になられましたか?
瀬戸内町でも小中学校の先生を対象としたGoogle for educationの研修会に参加させていただきました。
ダイナミックに教育が変わっていくと感じました。
これからの教育のキーワードは「協育」なんだと思います。
協力しながら育んでいく。
まず捨てなければいけないのが、私たちが経験してきた学校へ求める価値観がすでに変わっているということです。
宿題で分からないことがあれば、
「Hey,アレクサI!2×4を教えて」
といえば、「8」と教えてくれます。
その他、スマホやパソコンを通して、質問をすれば正確な回答とすぐ巡り合うことができます。
私たち大人もこの機能を使いこなしている人もいれば、時間と汗水を流しながら、アナログに勉強する人もいます。
議場でも似た話があります。
一般質問などの原稿を準備する際に、私はパソコンで文字を打ち込みます。しかし先輩方の大半は手書きで準備をされています。
その他、私は分からないことがあれば自分でWEB上で調べますが、WEBを使えない人がいればまた別の方法で調べます。
ということが既に地方議会の中だけでなく、皆様の業界でも少なからず変わってきているのかと思います。
これが、いわゆるジェネレーションギャップの一つなのかもしれません。
さて、教育の面に話を戻します。
今後このICT教育をどのように取り入れていくのか。楽しんでいけるのかが一つの起点になるのかと思います。
国がGIGAスクールを推奨しているから、やっているだけの自治体も数多くあるでしょう。
そうではなく、GIGAスクールを自分たちの自治体で活かしていくのかが移住定住に繋がる武器になると思っています。
例えば、オンラインで海外の学校と協定を結び、合同オンライン授業を行う。
日常会話に英語を使っている地域と触れ合うことで、海外の文化などにも触れながらコミュニケーションスキルを磨くことができる。
海外の生徒には、奄美の生徒で島唄を披露する。
そして互いの地域へ修学旅行もしくは海外留学などの受入合いをする。
そんなことも実現可能ではないでしょうか。
このように距離的な時間的なものを取っ払って、協力しあいながらの”協育”が可能となります。
そしてラッキーなことに、奄美大島は世界自然遺産の地域でもあります。
「井の中の蛙大海を知らず」
とならぬよう、ICT教育の良さを取り入れながら、グローバルな感覚も培う。そして海外から見た奄美の良さを感じてローカルの素晴らしさを体感する。
そんなことを、Googleの研修会を通して、感じました。
そういったことも含めて、教育委員会と首長部局の縦割り構造が強い自治体、もしくは教育委員会に民間経験のある柔軟な人材を意図的に配置することが求められるのではないかと思います。
各自治体の組織はこのような構造になっていますのでご参考に。
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/bunkazai/kikaku/h25/03/pdf/sanko_4_1.pdf
ICT教育を推進していく中で、教育環境の仕組みを作る担当者のICTリテラシーが低いと子供たちが世界基準で置いて行かれてしまうリスクさえあると思います。
これから、どんどん各地域で良い事例や反省すべき事例が出てくることでしょう。
また先生や教育委員会に教育をほとんどを任せっきりにするのもよろしくないなとも感じました。
先生方もこの環境変化に対応しなければいけないという大変さも地域住民は理解する必要もあると思います。
その上で仕組みでどのようにより良くしていくのかを建設的に提案し合う。
このようにして、行政と学校だけではなく、地域も一緒となり、変化を楽しんでいける教育環境をつくことが良い自治体に繋がっていくでしょう。