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日本の伝統色


本日の言葉。

「美は世界を救う」
(フョードル・ドストエフスキー)


日本の伝統色について



日本の伝統色は、日本文化特有の色彩感覚に基づいた色、また過去の歴史資料において出典がある日本固有の伝統的な色名称を含む1100余の色を指します。

伝統色は花や鳥などの名がそのまま使われた色名があります。

染料となる植物の名をつけた色名が多く、紅、支子(くちなし)、刈安色、黃蘗(きはだ)、紫、藍色、蘇芳(すおう)などです。

紅花

江戸時代になると歌舞伎役者の名前がついた色名が出てきます。

団十郎茶、路考茶、梅幸茶、芝翫茶など、衣装に使われた色にその役者名がつけられ、役者が好んだ色として流行しました。

芝翫茶(両端)


私の好きな伝統色


1  牡丹色

牡丹は襲(かさね)の色目の一つで、「表・白、裏・紅梅」です。

女房の衣の場合は、「表・薄蘇芳、裏・白」とし、室町時代後期の上層武家社会では、4月1ヶ月間に着用された小袖または袷(あわせ)の一つをさし、女性は20歳まで、男子は14,5歳までの間に着用されてきました。

※襲(かさね)
衣服を重ねて着ること。重とも書く。平安時代の十二単(じゅうにひとえ)が代表的。近年では婚礼衣装や留袖などの式服にその形式が残っている。

※女房
女房(にょうぼう)とは、平安時代から江戸時代頃までの貴族社会において、朝廷や貴顕の人々に仕えた奥向きの女官もしくは女性使用人。女房の名称は、仕える宮廷や貴族の邸宅で彼女らにあてがわれた専用の部屋に由来する。

※小袖
小袖(こそで)は、日本の伝統的衣装の一つ。平安時代には宮中の礼服下着であり庶民には日常着として着用されていた。室町時代中期からは表着として男女を問わず着用されるようになった。平面構成をもつ衣服である。

※袷(あわせ)
裏をつけて仕立てた着物のこと。表と裏との布地の間に空気層をつくって保温効果を高めた。着用時期は単 (ひとえ) と綿入れの中間期。

十二単


2  瑠璃色

瑠璃は古代インドや中国などで珍重した宝玉で、青のなかの最上の青に対する美称です。
ペルシャを中心に産し、ウルトラマリンの原鉱石であるラピスラズリをも意味しています。
日本では仏教の七宝の一つとして古くから珍重されました。

3  鬱金色

ウコン

ショウガ科の多年草であるウコンの根で染めた、鮮やかな黄色。
江戸時代前期は派手が好まれ、緋色とともに好んで使われました。
ウコンには殺菌や防虫効果があるため、ウコンで染めた木綿は産着や肌着に使われるほか、古美術品や陶器を包む布にも用いられました。

緋色のバラ

引用文献
ウィキペディアホームページ
「美しい日本の伝統色」

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