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アートはよくわからない、それも含めて楽しい

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わからなくたっていい。何か違いを感じることができるなら。日常から離れて、日常を見つめ直すきっかけを探しに、今日もアートに会いに行こう
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彫刻をたどりながら旅を続けて

街に散りばめられた彫刻をたどりながら 姫路の街を北へ進む。姫路城を遠くに眺めつつ、堀の横 に広がる公園の並木を進んだ先には姫路市立美術館。 その建物の前には、屋外彫刻が立ち並ぶ広場がある。 美術館の展覧会に入る前に、まずは彫刻を楽しんで。 福岡市立美術館にも設置されている 桑原巨守の作品には御堂筋でも それを背景に躍動感あふれる彫刻は山脇正邦による 髪 

姫路の街の建物と彫刻と

黒川紀章の残した幾何学的な彫刻のような 保健センターの建物を後にし、姫路の旅は続いていく。 道中に様々な建物や彫刻があり、それらをたどるのも 楽しみの一つで、形や作者も確認しながら姫路の街を 進む。目的地まで足を止めつつ楽しみながら少しずつ。 その作品は福岡銀行本店の吹き抜けの下でも出会った 札幌には1981年に開館した美術館も 北海道への旅はいつかのお楽しみに 駅前には1/5のスケール。大きくなるほどに迫力も増して

旅先では彫刻との出会いもある

旅先では様々な建物に出会い 旅先では彫刻との出会いもある。街のふとした景色 の中で、どこかで見た覚えのある質感とシルエット。 旅をして様々なものを目にして、いつかの旅で見た ものを思い出しては、旅のつながりを楽しんでいる。 過去に見た建物も思い出す 縦ラインは様々な仕上げでピッチが変えられて ランダムに構成されながら建物を形づくる 動画にて建物内部の様子も楽しんで <

風景や形とつながる記憶

立体的なキャンパスをめぐり 1階に入っているギャラリースペースに立ち寄った。 そこは無料で市民にも開放されている場所でもある。 旅を続けていけば、思いがけない空間や作品に出会う こともある。偶然の出会いを楽しんで、過去の風景や 記憶ともつなげていく。記憶という不確かなものの 手がかりとして、目に映るものや空気感に思いをはせ ながら写真に残していっている。その写真を見返せば、 その時の情景が過去から現在へつながり、記憶ととも に脳裏におぼろげによみがえる。写真は連なり、記憶

コンセプトは文化に囲まれ、毎日、好奇心の扉を開く場として

奈良県コンベンションセンターは天平広場をはさんで 観光振興施設のスペースを持つ。そこにはホールや 蔦屋書店を中心としたショップ、カフェ、ギャラリー のスペースが広がる。もう一度、校倉造りのデザイン で統一された外観を眺めつつ、内部空間も楽しんで。 天平ホールのシートの張り地は天平文様をモチーフに 株式会社 浜田兄弟和紙(土佐の手づくり工芸品 土佐和紙)

奈良の素材が散りばめられた空間へ

図書館でゆっくりとする間もなく 次の目的地を目指し、奈良の街を北へと向かう。そこは 奈良市の中心部の県有地を活用して、新しいホテルや 会議場などが整備された場所。次に訪れたのは2020年 4月に開業した奈良県コンベンションセンター。建物 の外観は正倉院の校倉造りがイメージされて、内装に は奈良の素材を生かした空間づくりがなされている。 下市木工舎 市により鉋で仕上げられた吉野杉 【手漉き和紙 技をつなぐ・1】宇陀紙 ― 親から子へ 受け継ぐ伝統(奈良県吉野町) | 紡

御堂筋に立ち並ぶ彫刻も楽しんで

御堂筋に建ち並ぶ建物の風景を眺めながら 大阪のメインストリートの御堂筋には、市民や国内外 の来訪者に親しまれる豊かな芸術や文化の整備の一環 とし、企業等からの寄付による彫刻が設置されている。 その多くは淀屋橋の交差点から本町通りの間にある。 それは長崎県美術館の屋上庭園の作品や 長崎県庁舎の若き日のシーボルト 平和祈念公園の被爆50周年祈念事業碑も 形而上の絵画が立体の彫刻とし

彫刻は風の姿をとらえるように

千里中央公園後にして、そのすぐそばには千里体育館 が建っている。そしてその前に建つ彫刻を見上げる。 その彫刻は風を受けて大きく動く。とても大きな彫刻 でも、その動きは軽やかに風の姿をとらえるように。 新宮晋氏といえば、改修中ではあったが北九州でも 2023年には大阪中之島美術館にてレンゾ・ピアノ氏 との展覧会。開催時期は9月14日までで、大阪に戻って くる前のこと。訪れることができなかったのが残念だ。 新宮晋氏の作品は、日本に留まらず世界各国に。 外国への訪問は難しいの

曲線だったり直線だったり。風景の中の形をめぐる

ハ角形の建物を後にして キャンパスの様々な建物をたどりつつ、次に訪れたの は特徴的な基壇部をもつ大学本部。斜めにせりあがる 壁面と半円の開口部がおもしろい。光によって形は 反転されて影となり、連なる円の影の形を楽しんで。

風景の面白さを感じながら

旅では様々な風景に出会い 旅が終われば、また日常の風景へと戻る。変わりゆく 梅田の街を散歩しながら、目に映る風景を楽しんで。 街を歩けば、さまざまなものに出会う。そこでは 新たな気づきがあり、次の旅へとつながっていく。 言葉は風景に広がりを与えている 新宮晋氏のアートは西梅田にも ブリーゼブリーゼには気持ちのよい空間が広がる

クスノキは姿を変えて時を刻む

2020年から2年半をかけ整備工事が行われた伊丹市 新市庁舎は、2022年11月に開庁した。旧伊丹市庁舎の 北側で50年近くも市民に親しまれた26本のクスノキ。 それらの一部は二人の彫刻家により姿を変えた。日本 を代表する現代彫刻家の三沢厚彦氏と棚田康司氏は ともに、クスノキを素材に木彫を手掛けられている。 でもそれは、温暖な地域の山奥で育つ年輪が均一な 樹木であり、今回のように都会に育つクスノキは過酷 な環境により、年輪や木の質は不均一になるという。 二人は、この場所で育

緊張と緩和にみる美しく楽しい水墨画の世界

水墨画の世界をまだほとんど知らない。今まで美術館 や博物館での大作も含め、幾度と水墨画をみてきたが、 なんとなく作品を眺めているだけである。他の美術も 同じようなことだが、水墨画ではなおのことである。 ※二階堂美術館ホームページ参照 昨年のことになるが、大分の二階堂美術館で水墨画を 鑑賞した。水墨画の線の濃淡により表現される風景に 見入ったのを思い出す。力強く描かれる線と、柔らかな 消え入るような淡い線で、豊かな世界が展開される。 線は、僕を描く。その本のタイトルや表紙

おにクルではアートも楽しもう

おにクルの名前に込められているように、建物の所々 に散りばめられた楽しいデザイン。ベンチのデザイン をたどり、思い出した中之島美術館。その美術館の猫は おにクルにもいる。次はおにクルのアートを楽しもう。 それは一昨年前の3月に、美術館を訪れたときのこと 大阪でも猫との出会いを楽しんで 大阪港のシップスキャットにもまた会いにいこう アートな猫はヤノベケンジ氏によるシップスキャット

あらためて江戸絵画を楽しもう

嵯峨嵐山文華館を後にして、次の美術館へ ミュージアムに行けば芸術にふれることができる。 嵯峨嵐山文華館で楽しんだ江戸絵画。このゼロから わかる江戸絵画展は、すぐ近くに建つ福田美術館 との合同開催。あらためて江戸絵画を楽しもう。 初心者にやさしい展覧会。江戸絵画の魅力にふれに わぁ!芦雪は、展覧会の目玉の作品に込められている この展覧会も写真撮影OKとのことで、 写真をとりつつ江戸絵画を楽しんだ。 過去の犬のモチーフも思い出して。またまとめよう