クスノキは姿を変えて時を刻む
2020年から2年半をかけ整備工事が行われた伊丹市
新市庁舎は、2022年11月に開庁した。旧伊丹市庁舎の
北側で50年近くも市民に親しまれた26本のクスノキ。
それらの一部は二人の彫刻家により姿を変えた。日本
を代表する現代彫刻家の三沢厚彦氏と棚田康司氏は
ともに、クスノキを素材に木彫を手掛けられている。
でもそれは、温暖な地域の山奥で育つ年輪が均一な
樹木であり、今回のように都会に育つクスノキは過酷
な環境により、年輪や木の質は不均一になるという。
二人は、この場所で育