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風景や形とつながる記憶

立体的なキャンパスをめぐり


1階に入っているギャラリースペースに立ち寄った。
そこは無料で市民にも開放されている場所でもある。
旅を続けていけば、思いがけない空間や作品に出会う
こともある。偶然の出会いを楽しんで、過去の風景や
記憶ともつなげていく。記憶という不確かなものの
手がかりとして、目に映るものや空気感に思いをはせ
ながら写真に残していっている。その写真を見返せば、
その時の情景が過去から現在へつながり、記憶ととも
に脳裏におぼろげによみがえる。写真は連なり、記憶
をよびさまし、つなげていく。いつものように写真を
撮りつつの街歩き、そして何かとの出会いに期待して。


1階のギャラリースペースで開催中の
二つの展覧会に訪れた
一つはむらたちひろさんの展覧会。記憶という形のないものは
染色により、布に画像を染み込ませ表現されて

染み込む時間の経過までもが作品とされる

会場全体の写真は撮ってよいとのことで
会場をめぐりながら印象的な風景を探して

むらたちひろさんによる記憶の形を楽しんで

他にも様々な場所で展覧会も

2階のスペースには沓掛のポスター

沓掛は京都市立芸術大学が以前に建っていた場所

1階に戻り、もう一つの展示を
そこでは風景を切り取るカメラにも焦点があてられて
カメラが切り取る風景と、記憶の中の風景と
moving daysは平野愛さんによって
引越しという時間と風景が切り取られた作品
物事は繰り返され、記憶の中で入り混じる
京都市立芸術大学は沓掛から新たな場所へと
ここは京都市立芸術大学のギャラリー@KCUA

引っ越しと言う祝祭を作品にされる平野愛さん

建物にはもう一つの展示スペースも
トイレにも立ち寄りながら
同じ棟の6階にある展示スペースへも
キャンパスをぐるりと巡り楽しんで
立体的なキャンパスを後にして
道路を渡った先にもキャンパスは続く。記憶を紡ぐ建物と
未来へと新しい風景を作り出す建物と
その間を縫うように、開かれたキャンパスを進む
次の目的地も目指しつつキャンパス内を東へと
振り返ると高さの異なる勾配屋根が連なって
水路と渡り建物を見返しつつ
進んでいくと曲面の屋根を持つ建物も
それは芸術大学に併設された美術工芸の高校で
高さの抑えられた建物は街並みになじむように
橋を渡り、振り返り、歩きの旅を続けていく

大学はテラスのように開かれて

街区にまたがる京都市立芸術大学と京都市立美術工芸
高等学校。街のテラスのように開かれた大学は、地域
の歴史や文化と緩やかに繋がり、新たな「創造の現場」
となることを目指されている。芸術や文化などを基軸
としたまちづくりを掲げられる京都市で、そこから何
が生み出されていくか、どんな芸術、文化が発信される
かを楽しみに、今後のイベントにも注目していこう。


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