九州芸文館は斜めのラインであふれている
筑後船小屋という新幹線の駅前に広がる公園に建つ
九州芸文館は、隈研吾氏による設計である。2013年に
開館しているが、その斬新さは色褪せていない。建物
は低層に抑えられつつも、そのダイナミックな外観は
風景を作り出す。建物が集落の屋根の連なりや山並み
のような雰囲気を持つ。まずは周囲から回ってみる。
隈研吾氏が設計する建物には、斜めのラインが多いと
思うが、ここではそのデザインが顕著である。屋根や
天井の勾配にあわせ、開口部も斜めに設けられ、全体的
に斜めデザインの連続性が