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梅田からぶらり散歩してたどり着いた所は

久しぶりの大阪に心も浮き立つ。阪神百貨店の様変わりを
楽しんだ後、見慣れた梅田の風景を確かめるように建物
を見上げ歩いてみる。少し懐かしさを感じつつ、よく知る
風景にほっとした気分に。時間もあるので散歩を続ける。

阪急百貨店のうめだ本店はレトロ感と新しさが混在したデザイン
大丸本店は異なるデザインの新館が増築された斬新な構成である
ブリーゼブリーゼは通り抜けの散歩ルートに。白が際立つ空間
曽谷朝絵さんの作品により1Fホールは鮮やかに彩られる


楕円の窓が角度を変えて連なるインパクトのあるファサード
マンションポエムは多様化している。違う角度からの潔さがある
アルミルーバーが付加されて、建物のイメージが一新されている
リニューアルされたオフィスビル。インパクトのあるデザイン


てくてくと歩き堂島川までやってきた。しとしとと降る
雨の向こう、印象的な姿で対岸に浮かび上がる黒い箱体。
大阪中之島美術館はホワイトならぬブラックキューブ。
そのボリューム感は、中之島の風景を一変させている。

その黒い箱体は中之島の風景の中で際立っている
浮かぶように見える黒いキューブ。要素は極限まで絞られている


大阪中之島美術館は、構想発表から40年。設計者は
2017年の設計コンペで最優秀案に選ばれた遠藤克彦
建築研究所である。2階のエントランス部分はガラス
張りで、黒い箱体を浮遊させるデザインとなっている。
そしてその黒い建物の内部には、コンペの設計要件に
設定されたパッサージュという空間が広がっている。


ヤノベ氏のSHIPS CATがお出迎え。美術館の守り神でもある
黒い外壁を背景にシルバーと赤のスーツが映える
2階のエントランスは全面ガラス貼りで外部空間とつながる
エントランスは自然光と照明で立体的な空間が演出されている
展示フロアへのエスカレーターが独特の空間を作り出してる
1階に降りて吹き抜けを見上げる。都市のような複雑さがある
デザインされた階段は、裏側から見上げても美しい
フロアサインやピクトをみるとついつい反応してしまう
南側の国立国際美術館と大阪市立科学館。三様のデザインがある
美術館のオリジナルフォント。建物に対して繊細なデザイン

シンボルマークは、外観と中之島のNを用いてデザイン
されている。建物外観を取り入れたデザインにひかれる。

こちら側もやはりシンプル。L型の大きな開口部が配置される


さて、美術館を後にしよう。その日は企画展も終わった
所で展示フロアに上がることは出来なかった。その分、
人気のない美術館のエントランスフロアを満喫できた。
次回は、エスカレーターを上り、展示空間も味わいたい。

2022年7月23日(土)〜10月2日(日)まで展覧会 
岡本太郎が開催されている。大阪で初めての回顧展、
かつ最大規模とのことである。ぜひ訪れてみたい。


雨はいっこうに降りやまない。けれど、雨の美術館も
味わいがある。中之島美術館の質感のある黒い外壁は
雨に濡れしっとりとしている。雨空の中に拡散された
太陽光で壁面は少し色づいている。気づけばいい時間
となってきた。ぼちぼちと待ち合わせ場所へ向かおう。

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