唯一無二のブックレビューの書き方④
「場面」とは?面白かったシーンを、美味しそうに取り出す!
この回から、具体的なブックレビューの書き方のお話です。
面白いレビューには、特徴があります。
「場面が分かる」
つまり、物語の中の1シーンや、ビジネス書の中の特定のメソッドなど、1冊の本からピンポイントで「場面」を取り出して紹介すると、レビューを見た人に「面白そう!」と思ってもらえるのです。
なんだか面白そうな本だな、読んでみたいな・・・・・・
そんな「読書欲」をそそるためには、「ここのこの部分が美味しいんですよ!」と具体的に指し示すことが必要なのです。
そこで、
①面白いと思った「場面」を見つけること
②見つけた「場面」を美味しそうに取り出すこと
この2つの工程を「場面」と名付けました。
※私は色んなレビューを読むのが趣味なのですが、本に限らず映画でも漫画でも音楽でも、「場面」が出来ていないものはかなり多いです。もったいないなあと思います。
【場面】①面白いと思った場面を見つける
ブックレビューというのは、大体「この本は〜について書かれたもので」といった「あらすじ」から始まっています。
ですが、前の回でも触れたように「あらすじは、自分が面白いと思ったポイントについて語れるだけの、最低限のものでいい」のです。
つまり、先にクリアにしておくべきなのは「自分が面白いと思ったポイントはどこなのか」ということなのです。
ここを掘り下げておくと、ブックレビューを書くのが超♡楽しくなるので、ウキウキしながらやってみましょう。
あなたは今、一冊の本を読み終えたところです。
この本は、他の本と違う。
すごく面白かった、読んでよかった。
そう思った時に、「この本のどこが自分の心を動かしたのか」を考えてみましょう。
「主人公の性格が好き」
「不思議な魔法が出てくるところが面白い」
「作中に出てくる名言に感動する」
「作者が好き」
色々あると思います。
ここで、思考にワンクッションです。もうちょっと具体的にしてみます。
「主人公の性格が好き」
→優しくて正義感が強い性格
「不思議な魔法が出てくるところが面白い」
→人が変身したり空を飛んだりする魔法
「作中に出てくる名言に感動する」
→1番好きな名言
「作者が好き」
→作者の書く世界観の緻密さが好き
ここまでクリアに出来たら、ばっちりです。
本を手にとって、自分が面白いと思ったポイントが最も示されている「場面」を探しましょう。
「主人公の性格が好き」
→優しくて正義感が強い性格
→主人公の優しさと正義感が最も表れている場面は?
「不思議な魔法が出てくるところが面白い」
→人が変身したり空を飛んだりする魔法
→変身したり空を飛んだりする魔法が出てくる場面は?
「作中に出てくる名言に感動する」
→1番好きな名言
→その名言が出てくる場面は?
「作者が好き」
→作者の書く世界観の緻密さが好き
→緻密な世界観が最も表れている場面は?
この「具体的な場面」を見つけることがとっても重要です。
「この本が面白い」と紹介したい時に、レビューを聞く人に納得してもらったり、関心をもってもらったりするには、相手に本の内容をイメージしてもらうことが大切です。
そのためには、なんとなくふんわりとした本全体の雰囲気ではなく、伝えるべき「場面」を厳選して取り出すことが必要なのです。
また、先に「好きな場面がはっきりしている」こともあるかと思います。
その場合は「どうして、この場面が好きなのか」を掘り下げることになります。ただ好きな場面を見つけるだけではいけないのです。自分にとって「何を感じさせてくれる場面」だったのかを見極めることが必要です。
「主人公が敵をかばう場面が好き。なぜなら、主人公の優しさと正義感が伝わってくるから」
という様に「好きな場面」と「好きな理由」の2つを揃えるのを忘れないでください。
【結論】
Q.面白いと思った「場面」を見つけるには?
A.自分の考える面白さは何なのかを考えて、それが1番表れている「場面」を見極める。
→⑤続・「場面」とは?面白かったシーンを、美味しそうに取り出す!
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