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ソマティックマーカー仮説とは何か?-前頭葉を元気にする方法

ソマティックマーカー仮説とは、適時・適正な意思決定には理性と情動の両方が必要であるとする仮説です。

引用:「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」山口周

先日、ラジオ番組で山口周さんがソマティックマーカー仮説の話をしていたので書籍の関連箇所を読み返してみました。

この仮説が立てられたのは、脳腫瘍の手術を受けた患者が、「論理的・理性的な」知性の部分では全く健常であったにも関わらず感受性や情動に問題があるこで日常における意思決定ができなくなってしまったという症例がきっかけだそうです。

情報に接することで呼び起こされる身体的な反応は、情動をつかさどる前頭前野腹内側部の働きによるもので、その部位が損傷を受けると意思決定における最初の「良い、悪い」のフィルターがかけられなくなってしまうのです。

和田秀樹氏の「不老脳」でも読んだことにも共通点があることを思い出しました。

取り上げられている患者の事例が似ていたのですが、同じ神経学者のアントニオ・ダマシオ氏の引用だったのに気づきました。

今度、時間のある際に同氏の著書も読んでみようと思います。

意思決定において情動をつかさどるソマティックマーカーの役割が重要で、その「体が発する情報」をいかに精密にキャッチするのか課題となります。

山口氏は、その方法論として「マインドフルネス」を提唱しています。

マインドフルネスとは、「過去や未来に意識を奪われることなく、いまの、ただあるがままの状態、例えば自分の身体にどんな反応が起きているのか、どのような感情が湧き上がっているのかなどの、この瞬間に自分の内部で起きていることに、深く注意を払うこと」です。

引用:「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」山口周

マインドフルネスによって、セルフアウェネス(=自己認識)を高める。瞑想を中心としたマインドフルネスや絵画や音楽に触れて前頭前野を鍛えることで高度な意思決定能力を高めることができるとしています。

和田氏は、ソマティックマーカーという言葉は使わず、前頭葉がつかさどるEQ(心の知能指数)を保つ必要性があるとしています。

そのために、以下の5つのことをすすめています。
1 2分割思考をやめる
2 実験する
3 運動する
4 人とつながる
5 インプットからアウトプット

詳しくはこちら

前頭葉を元気にすることが重要というのはEQもソマティックマーカーも同じです。その方法は山口氏は”静”的で、和田氏は”動”的なトレーニングです。

私は、その両方を自分に無理のない範囲で取り入れるのが一番いいだろうなという風に思っています。つまり、美術館や良い音楽に触れたり、新しいラーメン屋をいつもチャレンジしたり、瞑想したり、、、、前頭葉を鍛えるのって人生を楽しむことにもつながるように思います。

参考文献はこちらです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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