【中日】岩嵜翔投手が支配下復帰! このタイミングで決断した球団の意図とは ~6/4~
育成の岩嵜翔投手が、支配下登録されると報道がありました。
2021年オフに中日に加入した岩嵜投手は、通算299試合登板、2017年に最優秀中継ぎのタイトルを獲得した実績ある右腕として期待されました。
しかし、2022年シーズンの開幕2戦目に(巨人戦)右肘の違和感を訴え、その後トミー・ジョン手術。育成からの再出発を目指していました。
チームは借金2のリーグ4位、首位との差も3ゲームと奮闘する中で、岩嵜投手の支配下復帰を決断した球団の意図とは一体何でしょうか。
今季を占う大型連戦
理由は、試合日程にあります。
中日は今季、6連戦以上となる大型連戦を組まれていませんでした。
しかし、7月9日からホーム3試合、敵地5試合の8連戦が組まれ、オールスター前の山場となります。
8月6日からは今季最長の9連戦が組まれ、その時のチーム状況にもよりますが、今シーズンを占う重要な連戦になることは間違いありません。
大型連戦に備えて先発投手を補強するべく、育成・松木平優太投手の支配下昇格の可能性が十分考えられましたが、4日時点で行われませんでした。
岩嵜投手を支配下登録することで、すでに強固なリリーフ陣をさらに磨き上げ、接戦を制したいという意図が伝わってきます。
中日らしい野球が可能に
岩嵜投手は今季、4月までに2軍で12試合に登板。その後、理由は分かりませんが、5月はわずか3試合のみの登板。
コンディションが心配されましたが、1日のくふうハヤテ戦(ナゴヤ球場)では、最速154キロを計測。1イニングを3者凡退に抑えました。
岩嵜投手はコンディションが万全であれば、即戦力の投手です。リハビリの影響で育成契約でしたが、強力リリーフ陣に割って入る力を持っています。
現状、リリーフ陣で調子を落としている投手はいませんが、経験豊富な岩嵜投手が加入することで、勝負の夏場も中日らしい接戦を制する野球が可能になります。
意図みえる球団の判断
これで、中日の支配下枠は69。残りの枠が1つとなりました。
決して支配下枠に余裕があるとはいえず、松木平投手や近藤廉投手ら他の育成選手も奮闘する中で、岩嵜投手が支配下枠を勝ち取ったことは大きな意味があります。
混戦するセ・リーグ。大型連戦が控え、上位との差を広げられないためにも、中日の強みをより磨き上げ、豊富な経験に期待した球団の判断。
前カードのオリックス戦のように、1点差勝負を確実に勝利していく必要がある立浪竜。
頼もしいピースがリリーフ陣に加わりました。
【参考サイト】
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