【中日】木下拓哉捕手の1軍昇格に潜んだ、若手捕手を育成する難しさとは ~6/28~
◇6月28日 DeNA5-1中日(バンテリン)
この日、木下拓哉捕手が1軍に昇格し、捕手陣が開幕1軍メンバーに戻りました。
木下捕手は2軍で6試合に出場し、打率.429、1本塁打、8打点と結果を残しての昇格。代わって味谷大誠捕手が抹消されました。
20日には、プロ2年目の山浅龍之介捕手が抹消。石橋康太捕手を含め、若手捕手を育成する難しさに直面しました。
味谷捕手・山浅捕手の共通点
味谷捕手も山浅捕手も、登録抹消されるまでの過程で共通点があります。それは、1度も打席に立っていないことです。
打撃が売りの宇佐見真吾捕手、強肩の加藤匠馬捕手からスタメンを奪うことは容易ではなく、ベンチスタートが多くなることは予想されていました。
一方、勝敗が決した試合で出番があると思いましたが、味谷捕手は1試合も出場することなく抹消。山浅捕手は3試合の出場に留まりました。
中々出番が得られないまま2軍調整。立浪和義監督も期待していたとは思いますが、若手捕手を育成する難しさに直面しました。
立浪監督は誰にチームを託すのか
木下捕手の昇格で、開幕1軍メンバーに戻った捕手陣。立浪監督が春の好調さを追い求めているとしたら、現状が最適の形となります。
今後の起用法は読めません。宇佐見捕手も加藤匠捕手もスタメンを務めることができ、日替わりでスタメンが変わる可能性があります。
チームはこの日の敗戦で借金が「6」まで膨れ上がりました。扇の要を固定することができず、日々最適解を模索していることが伝わってきます。
木下捕手の復活か、宇佐見捕手の打撃か、加藤匠捕手の強肩か。
立浪監督が誰にチームの命運を託すのか、しばらく捕手のスタメンに注目する必要があります。
ヒーローが必要
木下捕手は2軍で好調だったとはいえ、若手ではなく経験ある選手で戦うことを選択した立浪監督。
もし、現状の捕手体制で負けが重なれば、若手捕手に切り替える可能性があります。
その時は、チームのAクラス入りが限りなく遠くなっていることを意味します。
中日の支配下登録されている捕手は6名。今季、すでに全員が1軍登録され、これ以上戦力の上積みは望めません。
若手捕手を育成する難しさに直面し、密かに進むチーム崩壊の足音。チームを救うヒーローは現れるのでしょうか。
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