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【センバツ】八戸学院光星・洗平比呂投手は130㌔前半でも三振が奪える左腕! その魅力とは ~2024ドラフト~
和田毅投手(ソフトバンク)、石川雅規投手(ヤクルト)のような、味のある投球が魅力です。
3月18日、第96回選抜高校野球が開幕し、今大会注目の左腕・洗平比呂投手(八戸学院光星)が開幕戦で登場。関東一高と対戦しました。
球速にこだわることなく、カーブ、スライダー、チェンジアップ、カットボールと多彩な変化球を織り交ぜた投球を披露。
156球を投じ、1点を争う緊迫した投手戦を演じました。
底が見えず、将来性を評価した球団がドラフト会議で指名する可能性があります。
直球で5奪三振
洗平投手の魅力は、直球で三振を奪えることです。
この日は6個の三振を奪いましたが、そのうち空振り三振が5個。また、1巡目で奪った三振が4個と、初見では捉えにくいことが分かります。
試合序盤は球速が120㌔台を計測することが多かったですが、直球で空振り三振を奪う姿は、プロでも武器になります。
6個奪った三振のうち、直球が決め球になったのが5個。目立った球速はないものの、空振りを奪うことができる洗平投手の魅力が詰まっています。
多彩な変化球を餌に直球で差し込む。まるで、ベテランのような投球術も光りました。
玄人好みの技巧派左腕
もう1つの魅力は、変化球を主体とした投球術です。
この日、イニング別の投球割合で、直球が50%を超えたイニングは7回の1度だけ。4度の盗塁、セーフティバントなどで揺さぶってきた関東一に対し、9回まで変化球主体を貫きました。
どの球種でもカウントを整えることができる、玄人好みの技巧派左腕です。
この日の最速は142㌔。130㌔序盤の直球が多いですが、球数が140球を超えた中でも140㌔台を計測したタフさも持ち味です。
体が出来上がった時の完成形が楽しみな、将来性を感じる左腕です。
制球力・精神力も魅力
時間をかけ、まだ見ぬ才能を開花させることができれば先発ローテーションの一角を担える投手になります。
130㌔前半の直球でも三振が奪える洗平投手。右打者の内角に対し、臆することなく攻めることができる制球力と精神力も魅力です。
タイブレークを制し、2回戦へと駒を進めた八戸学院光星。
勝ち上がる度に、洗平投手の評価が高まります。
【参考サイト】