【中日】鯉・羽月隆太郎選手とハーン投手から感じる竜の未来 光ある一方で・・・ ~8/2~
◇8月2日 広島1-0中日(マツダ)
0-1で迎えた8回裏、2死一塁。中日・齋藤綱記投手が、一走の羽月隆太郎選手をけん制で誘い出し、二塁でタッチアウト。
前日(1日・ヤクルト戦)に似た、試合終盤での走塁ミスを誘い出し、中日に流れが来るような展開になりました。
しかし、9回表に登板した広島・ハーン投手が圧巻の投球をみせ、反撃できることなく試合終了。
この場面に、中日の未来に関するヒントが詰まっていました。
走塁死による流れの変化
この日、広島の守護神・栗林良吏投手がベンチ外。点差はわずか1点。広島側からすれば、8回の攻撃で追加点を奪えば大きく勝利が近づきます。
2死一塁の場面で、打席には先制適時打を放っていた小園海斗選手。代走に羽月選手を起用し、得点の可能性を上げてきました。
しかし、まさかの走塁死。中日側にとって、前夜を思い出すような悪くない流れで攻撃に挑むことができました。
広島側からすると、少なからず嫌な流れを感じての守備。それを、ハーン投手が救いました。
プラス材料は・・・
代走の難しさと相手を圧倒できる投手。8回裏と9回表の攻防に、中日の未来に関するヒントがありました。
明るい材料としては、相手を圧倒できる投手が存在すること。
中日には絶対的守護神のR・マルティネス投手がおり、立浪和義監督も信頼していることが伝わってきます。
去就は未定ですが、松山晋也投手や清水達也投手の次世代守護神候補が控え、リリーフ陣が大崩れすることは考えにくいです。
マルティネス投手が別次元の成績を残しているとはいえ、仮に退団することになっても守護神候補に困ることはありません。
ハーン投手のような活躍が期待できる投手が複数いることは、未来に中日にとってもプラスです。
代走の難しさとリリーフ陣の負担
一方、今後も代走の難しさに直面することになります。
開幕から尾田剛樹選手、先日まで樋口正修選手が奮闘しましたが、現在は2軍調整中。
将来が楽しみとはいえ、試合終盤に走塁ミスが起きれば、流れが変わって勝敗も変わる可能性があります。
相手を圧倒できるマルティネス投手や松山投手がいるとはいえ、今以上に負担が増えることはマイナス材料です。
この日は羽月選手の走塁死をハーン投手がカバーし、さらに中日打線がチャンスを活かせなかったことも加わり広島が勝ちました。
今季、そして数年後を見据えた時、中日は逆の立場だった時にリードを守ることができるのか。
バンテリンドームにホームランテラスが設置されれば話は変わりますが、未来に向けてプラスとマイナスを感じる攻防でした。
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