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今年の立浪竜は走る? 変化がみられた2回の采配 ~2日ヤクルト戦~

2024年版立浪竜のテーマは、「走る」でしょうか。

開幕カードの前哨戦となった2日のヤクルト戦。

前日、立浪監督がオープン戦にも関わらず、本番モードで戦うと発言。当然、その采配に注目が集まりました。

大島洋平選手、石川昂弥選手が1軍に合流し、初めて中田翔選手と融合した打線。

試合は3対6と苦しい展開でしたが、立浪監督の采配に変化がみられたのは2回。昨季とは違う姿勢をみせました。


昨季とは違う

1点を追う2回。1死から細川成也選手が安打で出塁し、石川昂選手を迎えた場面。

細川選手の走力、昨季4番を任された時期もあった石川昂選手の打力を考えると、長打でチャンス拡大を期待する場面。

しかし、2ボール2ストライクからの5球目。細川選手がスタートを切り、石川昂選手が打っていく作戦を仕掛けました。

結果はファール。チャンスが拡大することも、しぼむこともなく仕切り直しとなりました。

ただ、細川選手にスタートを切らせたという采配に、昨年とは違う変化を感じます。

5回のヤクルトが理想

本来であれば5回にヤクルトがみせた攻撃のように、ランエンドヒット、盗塁を次々と成功させてチャンスを広げ、ビッグイニング(4点)が理想でしょう。

昨季は盗塁0、通算でも1盗塁しか記録していない細川選手を動かしたことは、中日の新たな作戦として期待を抱くことができます。

中田選手が加わったことで、重量級選手が並ぶ打線。長打力が増した反面、走力で揺さぶりをかける場面が減ることが予想されました。

大敗の中で1つ収穫点を挙げるなら、2回に細川選手がスタートを切ったプレーです。

采配も試行錯誤の段階

6回以降、毎回無死で走者を出しましたが、動くことなく打者に任せました。

結果、昨季のように走者を進めることができず、8回まで「0」行進が続きました。

特に、6回の1死一塁の場面で三好大倫選手が打席に立った場面は、キャンプで練習したケース打撃に似た状況。

三振は仕方ありませんが、走者を進めるという意図が感じ取れない打席でした。

仕掛け所はあり、立浪監督の采配も試行錯誤している段階です。

当落線上の選手に求められる打撃

8回まで、二塁ベースすら踏めなかった試合。結果は伴いませんでしたが、昨年とは違った姿をみせかけた立浪監督。

昨季、盗塁数リーグ1位が阪神、2位が広島と、シーズン順位と連動しています。リーグ5位の盗塁数だった中日は、改善の余地があります。

三好選手、育成の尾田剛樹選手、ロドリゲス選手が1軍に残るために、内容が求められる部分にもなります。

【参考サイト】


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