【中日】福永裕基選手の盗塁失敗、立浪監督の采配が収穫? スポーツ紙の一面を飾る可能性があったプレーとは ~6/25~
◇6月25日 中日1-0阪神(倉敷)
勝利への執念を感じる采配でした。
0-0の7回表。先頭の福永裕基選手が出塁し、打席には加藤匠馬捕手。
犠打の構えをみせ、得点圏に走者を進めるかと思いましたが、一走の福永選手が単独スチール。結果、アウトになりました。
無死からのチャンスが潰れ、得点にも結びつかなかった攻撃。
しかし、勝利に結びついていれば、立浪和義監督の采配に称賛が集まっていました。
小笠原投手の状態を考えると・・・
福永選手の打順は6番。出塁すれば、先発の小笠原慎之介投手(9番)に打席が周る場面。
小笠原投手は6回まで阪神打線を0点に抑え、球数は78球。まだまだ余力があり、仮にチャンスになれば代打を送るか難しい場面でした。
その中で、福永選手が出塁。加藤匠捕手の打力と阪神先発・才木浩人投手の状態を考えれば、当然犠打という選択肢が生まれます。
0-0の投手戦。先制点の重要性が増した試合で、福永選手の単独スチールは意表を突くものでした。
龍空選手の打席内容
加藤匠捕手が犠打を成功させていれば、次打者は1軍昇格した龍空選手。
昨季終盤にカット打法をみせていた姿から変身し、第2打席では左翼後方を襲う飛球を放っていました。
チャンスでの一打が期待でき、代打の可能性も含めて手堅く犠打を遂行することが無難だと思われました。
意表を突く采配
福永選手が盗塁を成功させていれば、無死二塁のチャンス。犠打の可能性も含め、才木投手にプレッシャーをかけることができました。
なにより、小笠原投手が打席に入る前に得点が入る可能性があり、成功していれば立浪監督の采配と福永選手の走塁に称賛が集まっていました。
これまでにはない強気の采配。相手の意表を突き、試合を動かす選択としては面白い采配でした。
スポーツ紙の一面を飾っていた可能性
盗塁失敗に終わったことで、立浪監督の采配にも福永選手の走塁にも注目は集まりません。
今日のヒーローは、試合を作った小笠原投手と決勝打を放った板山祐太郎選手です。
その中で、勝利への執念を感じた立浪監督の采配。スポーツ紙の一面を飾っていた可能性もありました。
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