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直球の割合増やしてから・・・ カーブは効果的だった松葉投手 【中日ドラゴンズ・9日西武戦】
ドラゴンズは9日、敵地で西武と対戦。1対8で敗れました。
勝敗は二の次とはいえ、12球団で唯一OP戦で白星がない状況が続いています。
藤嶋健人投手が負傷降板し、結果以上に心配事が多かった試合。藤嶋投手の軽症を祈りつつ、これ以上の負傷離脱は避けたいところです。
今ひとつ持ち味が・・・
先発は松葉貴大投手。5㌄と3分の2を投げ、6失点と苦しい結果に。ここ数試合、波に乗りきれない状況が続いています。
1回、4回はテンポ良く三者凡退に打ち取りましたが、3つの四球を許すなど、今ひとつ松葉投手の持ち味が発揮されませんでした。
カーブは効果的だっただけに
気になったのが配球面です。無失点に抑えた3回と4回は、初球にカーブを見せる場面が多く、打者8人のうち、半数以上の5人にカーブを選択しました。
テンポがでてきたと思いましたが、失点した5回と6回は直球の割合が増加。4回まで直球の割合は34%でしたが、5回は56.3%、6回は68.4%と明らかに直球を増やしました。
意図的に増やした可能性もありますが、やや強引さを感じました。変化球に偏ることも良くないですが、少し直球系に偏りすぎた印象を持ちました。
投球の幅
終始、スライダーとチェンジアップを低めに投じていましたが、西武打線は甘く入った球を逃してくれませんでした。
低めに集める技術は最高ですが、少し窮屈な投球になっているようにも見えます。3回の中村剛也選手との対戦のように、意図的にインコースを使うことで、投球の幅が広がるように思います。
まだオープン戦ということもあり、インコースを使う機会を減らしているのか、もしくは別のテーマを持って投球していたのかは分かりませんが、少し寂しい投球となりました。
欠かせない存在
結果を求めて焦る時期ではありませんが、松葉投手の状態が上がってこないと、先発ローテが厳しくなります。
負傷した藤嶋投手が仮に離脱することになれば、2軍で先発している勝野昌慶投手のリリーフ転向もあるかもしれません。
高橋宏斗投手がWBCでどれほど登板するか分からない中、先発ローテに松葉投手の存在は欠かせません。
藤嶋投手の負傷が軽症であることを祈りつつ、松葉投手の次回登板の結果に注目です。
【参考サイト】