【中日】尾田剛樹選手のミス消えるも課題は消えず? 接戦で浮き彫りになった課題とは ~5/14~
◇5月14日 中日4-2阪神(豊橋)
厳しい言い方になりますが、危うく敗因になるようなプレーでした。
7回裏、2死走者無し。代打・宇佐見真吾捕手の遊ゴを木浪聖也選手がエラー。思わぬ形で出塁し、代走・尾田剛樹選手が告げられました。
しかし、いきなり「けん制死」。1-2と1点を争う試合で、代走としての役割を果たそうとしたことは分かります。
ただ、結果的には避けなければいけなかった「けん制死」。
成長途上とはいえ、代走の切り札がいないチーム状況が浮き彫りとなりました。
11日の広島戦でも悔しいプレー
11日の広島戦(マツダ)でも、悔しいプレーがありました。
4-0とリードした9回表。1死一塁の場面で、尾田選手は代走として起用されました。
初球から、果敢にスタートを切りましたがアウト。一塁手がベースカバーに入っておらず、盗塁しやすい状況ではありましたが、決められませんでした。
その裏、R・マルティネス投手が登板したことで大事には到りませんでしたが、流れを変えかねないプレーでした。
尾田選手はプロ1年目。思い切ったプレーは評価できますが、2試合連続で悔しいプレーが飛び出し、代走の切り札がいないことを浮き彫りにしています。
入れ替えがあるか
昨年7月、中日はスピードスターの高松渡選手を西武へ放出しました。
高松選手も流れを手放しかねない悔しいプレーが連発し、代走の切り札にはなれませんでした。
試合終盤、相手に十分警戒される中でのプレーに難しさはありますが、1点をもぎ取るためには必要なピースです。
中日は中田翔選手や石川昂弥選手など、代走を送ることが考えられる選手がいます。この日から1軍に合流した中島宏之選手も同じです。
尾田選手を使い続けるのか、2軍の後藤駿太選手や加藤翔平選手の経験を頼るのか、新たな選手を獲得するのか。
昨年の高松選手のことを考えると、1・2軍の入れ替えが行われても不思議ではありません。
阪神に助けられたが
代走の切り札不在をかき消すような、阪神の守備のミス。
8回、齋藤綱記投手が3者凡退に抑えたことが大きく影響していますが、木浪選手のエラーから阪神に綻びが生じました。
首位の阪神でも起こる、手痛いミスからの失点。中日にとって嬉しい勝利ですが、他人事とは思えません。
2試合連続で悔しいプレーが続いた尾田選手。代打の切り札は充実しつつあるだけに、余計に代走がいないことが気になります。
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