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【セCS】阪神を追い込んだ守備のヒーローは? 甲子園の魔物を静め、経験と冷静さ光った8回裏のプレーとは ~10/12~

◇10月12日 DeNA3-1阪神(甲子園)

セ・リーグCSファーストステージ第1戦。DeNAは1-0で迎えた7回表、オースティン選手の適時二塁打で2点を追加し、初戦を制しました。

首位打者に輝いた助っ人のバットで勝利を引き寄せた試合で、守備でチームに貢献した選手は誰か。

それは、8回裏の伊藤光捕手のプレーにありました。


島本投手の「ツキ」

8回表、阪神は4番手左腕の島本浩也投手を送りました。

3-0とDeNA優位は変わらない状況で、注目されたのが島本投手の「ツキ」。

先頭を強烈な投直に仕留め、四球を挟んだ後に代打・筒香嘉智選手を併殺打。島本投手のグローブに打球が当たり、遊撃手・木浪聖也選手の守備範囲に転がる一打でした。

わずかでも打球が別の角度に変わっていれば、DeNAにとってチャンスが到来していた場面。

島本投手の「ツキ」が試合の流れを変え、甲子園の魔物を呼び寄せる可能性がありました。

勝負所で森下選手

その裏、阪神は先頭の木浪選手が四球で出塁。球場は歓声に包まれ、阪神にチャンスがやって来る雰囲気に染まりました。

その後、2死一、三塁と状況が変化し、打席には森下翔太選手。

この日の森下選手は2安打を放ち、アウトになった第3打席もフェンス手前まで飛んだ左飛。この試合の勝負所が到来しました。

この時、DeNAの伊勢大夢投手を冷静にリードし、チームを勝利に導いたのが伊藤捕手。

ベテラン捕手の経験が、静かに阪神の息の根を止めます。

守備のヒーロー生まれたプレー

変化球中心に攻め、カウント1-2と森下選手を追い込んだDeNAバッテリー。

注目のプレーは、4球目を投じる直前。伊藤捕手は内野にサインを送り、何やら指示を与えました。

内容は恐らく、一塁走者・中野拓夢選手の足を警戒するもの。森下選手を追い込みながら、阪神側に少しの隙も見せない行動でした。

結果、森下選手を直球で見逃し三振に仕留め、軍配はDeNAに。

9回に1点を返されたものの、考えられるピンチを見逃すことなく把握し、グラウンドを支配した伊藤捕手の経験と冷静さ。

迫力満点のDeNA打線に隠れた、守備のヒーローが誕生した瞬間でした。

【参考サイト】


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