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【中日ドラゴンズ】左の外野手・ディッカーソン選手獲得! 明確だった補強意図とは?
中日が新外国人選手を獲得すると報道がありました。
左打ちの外野手で、メジャー通算40本塁打を記録した強打者・ディッカーソン選手(33)です。
育成を除き、今オフ初の新外国人選手補強となりました。
ディッカーソン選手を補強した意図を探ります。
深刻だった左打者の長打不足
意図は、左打ちの強打者が不足している状況を改善するためです。
中日は2023年シーズンも貧打に悩みましたが、特に左打者の長打不足が深刻でした。
最も本塁打を放ったのが、宇佐見真吾捕手と岡林勇希選手の3本塁打。
宇佐見捕手はシーズン途中の加入でしたが、左打者の長打不足は明らかです。
ドラフト会議でも左打者の長距離砲は指名せず、新たに獲得した上林誠知選手も安打を重ねる巧打者です。
ディッカーソン選手を補強することで、深刻な左打者の長打不足を解消したいという意図が伝わってきます。
他球団に誇れる布陣
ただ、ポジションが確約されているわけではありません。
チームを激変させる助っ人ではなく、レギュラー争いを活性化させる選手として獲得したと思われます。
中日の外野手は、他球団に誇れる陣容が整っています。
2年連続ベストナイン・ゴールデングラブ賞を獲得した岡林選手、チーム最多24本塁打の細川成也選手、2000本安打を達成した大島洋平選手と、強力な布陣が形成されています。
ここに通算412安打、57本塁打の上林選手が加入することで、層も厚くなります。
期待の若手・鵜飼航丞選手、ブライト健太選手もいます。
ディッカーソン選手にチャンスが与えられることは間違いありませんが、今季のアキーノ選手、アルモンテ選手以上にアピールが求められます。
2つの不安ポイントを解消!
球団のリスク管理がハマった補強ともいえます。
強力な外野陣がいるとはいえ、不安な点が2つ潜んでいます。
1つは大島選手の年齢、もう1つは細川選手の活躍です。
大島選手はチームトップの2割8分9厘の打率を残し、今季もさすがの活躍をみせました。
しかし、38歳という年齢を無視することは危険です。実際、今季は途中交代する場面が多く、休養する日もありました。
大島選手のバットは必要ですが、フル出場することが難しいと分かっている以上、外野手を確実に獲得すべき状況でした。
細川選手も、今季は大ブレークを果たしましたが、来季はどうなるか分かりません。
2年目のジンクスという言葉があるように、初めて1年間活躍したシーズンの翌年に、過度な期待を抱くことは危険です。
最後まで本塁打を放ち続けましたが、4・5月の月間打率が3割超に対し、9月は1割4分9厘まで低下しています。
心配はしていませんが、過度な期待を抱くより、新たな外野手を獲得して備えることができたのはプラスです。
球団が的確な補強を行ったといえます。
明確な補強
不足していた強打の左打者を補強し、外野の層をさらに厚くすることに成功しました。
今季はアキーノ選手、アルモンテ選手に期待が集まりましたが、シーズン序盤で見切りをつけられる形となりました。
しかし、細川選手が台頭するというプラスな面もありました。
今回の補強が成功か否かは時間が経たないと分かりませんが、間違いなく選手層を厚くできたという点では、明確かつ100点の補強だといえます。
【参考サイト】