【中日】梅津晃大投手を活かす道 今季を無駄にせず来季に繋げるには ~8/12~
◇8月12日 ヤクルト5-4中日(神宮)
開幕前、中日・梅津晃大投手が先発投手のキーマンになると書きました。
昨季、トミー・ジョン手術を乗り越え、1軍で3試合に先発。防御率0.95と成績を残し、今季は登板間隔を空けながらもチームを救う存在になると考えていました。
しかし、ここまで苦しむとは想定外でした。
12日のヤクルト戦で先発したものの、4イニング4失点。そして、苦しい現状を示す5四球。球数も103球要しました。
打線が奮起したことで敗戦投手は免れましたが、今季の成績は12試合に先発して2勝6敗、防御率4.16。
開幕から故障なく、登板間隔を空けながら投げ続けていることはプラス材料ですが、梅津投手本来の投球からは遠ざかっています。
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梅津投手がドラフト2位で指名された際、将来が楽しみな大型右腕が加入したと思いました。
今季はプロ6年目。トミー・ジョン手術という大きな試練があったとはいえ、経験を積んでじっくりと育ち、そろそろエース級の活躍をみせてくれると期待していました。
梅津投手が投じる球は、誰もが到達できるレベルではありません。将来のエース候補として期待できる投手が投げる球を持っています。
チームは現在、3位まで9ゲームと大きく離されています。
Aクラス入りの可能性は残されていますが、限りなく厳しい状況。だからこそ、梅津投手に今季終了まで1軍で投げてもらうことが大切になってきます。
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12日の投球を考えれば、登板間隔を空ける目的ではなく2軍降格も考えられます。
一方、先発陣のやり繰りは厳しく、梅津投手の枠を奪うような投手が現れていないことも事実です。
ここまで故障なくシーズンを送れていることを活かし、来季に向けて少しでもキッカケを掴んでもらう。これが梅津投手を活かす道です。
梅津投手に責任はありませんが、残り試合を来季のために使う時期が近づいています。
もし、ここで梅津投手が1軍から姿を消せば、今季の我慢が無駄になります。
1年間、故障なく1軍で先発することができた。
この財産すら得られなければ、チームも梅津投手も今季の意味を探る寂しい時間に突入します。
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