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【中日ドラゴンズ】強竜復活の証? 勝敗以上に収穫があった3連戦 ~2月OP戦~
岡林勇希選手が右肩に違和感を覚えて途中交代したという報道が出た時、背筋が凍りました。
2年連続ベストナイン・ゴールデングラブ賞を受賞した背番号「1」が離脱することは、センターラインを失うことになります。
ただ、その心配は杞憂に終わりました。まず、岡林選手の怪我が重傷ではなく、開幕に間に合う見込みだということ。
もう1つは、三好大倫選手が活躍していることです。
オープン戦では3試合全てに出場し、いずれの試合でも安打を記録。守備でも好捕をみせ、岡林選手の離脱ショックを和らげてくれています。
この流れ、強竜復活の証ではないでしょうか。
確実に厚くなった選手層
昨年までなら、岡林選手のような主力が離脱した途端、戦力が大幅にダウンし、チームの勝敗も悪くなっていました。
選手層の薄さが露呈してしまい、絶対にいないと困るという選手が何人もいました。
ただ、今回は違います。
今季から阪神・近本光司選手のような打撃フォームに変更した三好選手。
キャンプ中の実戦から結果を残し、岡林選手が離脱したことで出番が周ってきたわけではありません。
上林誠知選手やディカーソン選手の加入もあり、確実に選手層が厚くなっています。
近年の中日にはない
長丁場のレギュラーシーズン。思わぬ故障、不調は覚悟しなければいけません。誰が離脱してもいいよう、2軍を含めて準備を整えておく必要があります。
今回、岡林選手が一時的とはいえ離脱することは残念ですが、それを補う三好選手の活躍は、近年の中日にはないものでした。
昨年までの悪循環とは違い、明らかに好循環へと向かっている現状。
この流れこそ、強竜復活の証だと考えています。
昨季の再来ではない
オープン戦最初の3連戦は、1勝2敗と負け越しました。
初戦、2戦目は課題の打線が沈黙し、昨季の再来だと騒ぐメディアもありました。しかし、内容をみれば、昨季と違うことは明白です。
どこまで三好選手の好調が維持されるか分かりませんが、チーム全体で確実に次のステップへと進んでいます。
選手層が厚くなり、主力選手だけに頼ることなく、多くの作戦を選択肢として持つことができています。
他球団の脅威に
補強によって強力になっていた外野陣だからこそ、乗り切れる問題かもしれません。
ただ、チーム全体をみても、昨季より不測の事態に備えることができる選手層になっています。
大きな故障や不調を避けることができれば100点ですが、どの球団も同じように抱える問題です。
強竜復活の予感を漂わせる立浪竜。
沖縄キャンプの実戦、オープン戦だけをみれば、今年の中日は他球団にとって脅威となります。
【参考サイト】