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【中日】編成を考え直すキッカケに? ロドリゲス選手&尾田剛樹選手を支配下にした意図とは

ロドリゲス選手と尾田剛樹選手が支配下枠を勝ち取りました。

ともに育成1年目ながら、開幕前最後のオープン戦まで1軍に帯同。

開幕ギリギリまで1軍の試合で起用されたということは、支配下登録される合図でした。

これで中日の支配下枠は67。上限の70まで残り3枠となりました。

チーム事情が絡んだ支配下登録劇。明るいニュースではありますが、同時にチーム編成の難しさが詰まったニュースでもあります。


支配下登録された意図

支配下登録した意図はハッキリしています。ロドリゲス選手は遊撃のレギュラー、尾田選手は代走として期待されているためです。

いずれのポジションも空席状態で、開幕までにアピールした選手は1軍の試合に出場できる状態でした。

ロドリゲス選手は長い手足を生かしたダイナミックな守備で、尾田選手は自慢の快足で空席だったポジションを奪いました。

打撃や再現性の部分では課題が残りますが、立浪竜のスタートダッシュに必要な戦力だと認められました。

故障がない限り、開幕1軍メンバーに選出されます。

ドラフト戦略を考え直すキッカケに

一方、チーム編成の難しさが浮き彫りになった昇格劇でもあります。

昨年、龍空選手が遊撃のレギュラーを務め、守備面では見通しが立ちました。

打撃さえ開花すればという状況でしたが、ドラフト会議で2名の内野手を指名。球団は我慢ではなく、新たな道を選びました。

一昨年のドラフト会議でも4名の内野手を指名し、レギュラー候補選手で溢れる状況。

しかし、2024年の開幕遊撃はロドリゲス選手。

村松開人選手は開幕スタメンに近い位置にいましたが、立浪監督はロドリゲス選手を選びました。

今後のドラフト戦略を考え直すキッカケになる昇格劇でした。

チーム編成も

代走の切り札でも同じことが言えます。

昨年、中日は俊足が武器の高松渡選手をトレードで放出。その一方で、こちらも俊足が武器の樋口正修選手を支配下登録しました。

尾田選手の昇格で、2年連続代走候補の選手が支配下登録されたことになります。

スカウトの眼が凄いことを証明する一方、編成面では課題も残ります。

チーム編成を考え直すキッカケとなる昇格劇です。

チグハグ感

三好大倫選手が開幕スタメンを手中に収めたこと、例年以上に代走需要が高まっていることも影響しています。

ただ、与田剛前監督が築いた土台が活かされず、再び経験の少ない選手を起用する事態となっています。

高松選手は手痛い走塁ミスが多かったですが、経験を積んでこれからスペシャリストになるタイミングで放出されました。

代走のスペシャリストを求めるチームと昨年行ったトレード。どこかチグハグ感があります。

起用法が重要に

選手の未来図を予想し、チーム編成することは難しいと改めて感じさせられる今回の支配下昇格劇。

もし、今回の昇格劇で龍空選手や樋口選手が今年放出されれば、本気で編成部門を改革する必要があります。

複数のレギュラー候補がいることで選手層が厚くなっていることは確かですが、手放しには喜べません。

才能溢れた選手が揃う一方、例年以上に起用法が重要になってきています。



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