【中日】立浪監督の好判断? 涌井秀章投手を続投させた意図とは ~3/30~
試合の流れを大きく左右する場面での判断でした。
3月30日のヤクルト戦(神宮)。1対0でリードした7回表、2死二塁と追加点のチャンス。立浪監督は先発・涌井秀章投手をそのまま打席に送りました。
結果は空振り三振。涌井投手は7回も続投し、先頭のオスナ選手に安打を許したところで交代しました。
6回までスコアボードに「0」を並べ、球数は84球。目の前のチャンスより、好投していた涌井投手を信じた判断。
結果、涌井投手に白星はつかず、延長引き分け。白黒つきませんでしたが、立浪監督の判断が1点を争う試合を演出しました。
涌井投手続投の意図
涌井投手を続投させた意図は、試合の流れを変えたくないという思いがあったからだと考えています。
1対0でリードしていたとはいえ、ヤクルトの先発・吉村貢司郎投手の出来は完璧。9つの三振を奪い、球数は81球。中日にとっては願ってもいないチャンスでした。
涌井投手に代打・中島宏之選手や宇佐見真吾捕手という選択肢も考えられる中、好投していた涌井投手を代えることはリスクがあります。
1点を争う接戦を演じた投手を代えることで、リリーフ投手の状態によっては試合が壊れるためです。
前夜の開幕戦の負け方を考えると、試合終盤にビッグイニングが襲ってくる可能性は十分にありました。
中日らしい戦いができていた中、その流れを変えないために涌井投手を続投させたと考えています。
強力リリーフ陣が控える中で
結果、7回は齋藤綱記投手、清水達也投手とリリーフ陣をつぎ込む展開となりましたが、涌井投手を続投させたことが裏目に出ることはありませんでした。
7回表のチャンスで涌井投手に代打を送り、追加点を奪って・・・という可能性もありましたが、中日らしい戦いを継続した立浪監督の判断が光りました。
何より、清水投手、勝野昌慶投手、松山晋也投手、R・マルティネス投手と強力なリリーフ陣がいるにも関わらず、試合の流れを優先した立浪監督の判断には勇気がいります。
追加点がもたらす意味は大きく、今季初勝利を近づけるものとなります。試合の流れを大きく左右する、重要な判断となりました。
3連敗スタートを回避
試合は8回裏に同点に追いつかれ、延長引き分け。開幕2戦目で、早くも総力戦となりました。
様々な分岐点があった中で、最初の分岐点となった涌井投手続投の判断。
白黒つきませんでしたが、負けなかったことは収穫です。
立浪監督の判断が、最悪の3連敗スタートを回避しました。
【参考サイト】