新戦力と若竜が躍動したシート打撃【5日・中日ドラゴンズ】
ドラゴンズは5日、シート打撃を行いました。まだキャンプ序盤ですが、実戦に近い形の練習ということもあり、選手個人の対応力が見られました。
普段の練習だけでは分からない実戦での対応力。シーズンに向けて、自分の力を存分に発揮した選手がいました。
期待の大砲が最高のスタート
最も印象に残ったのは、新外国人のアキーノ選手です。長距離砲として期待され、バックスクリーン横に本塁打を放つ鮮烈デビュー。見事、首脳陣の期待に応えました。
第1打席では、プロ6年目の鈴木博志投手と対戦。力感のないスムーズなスイングで、直球をセンター返し。大振りすることなく、お手本のような打撃を見せました。
本塁打を放った第2打席は、左の橋本侑樹投手と対戦。追い込まれてから、甘めのスライダーをガツン。こちらも力感のないスムーズなスイングで、打球をグングン飛ばしました。
キャンプ第2クールからは、実戦形式の練習が多くなると考えられます。11日には練習試合もあります。速球派の鈴木投手の直球を捉え、スライダーが武器の橋本投手から本塁打。最高のスタートを切ったと言えるでしょう。
今後は投手も調整が進み、この日ほど甘い球が来る可能性は低くなります。アキーノ選手も徐々にピッチを上げた時、どこまで日本の投手に対応できるのかがカギを握ります。
昨季の経験が生きている
昨季ブレークした選手は他の選手とひと味違いました。岡林勇希選手と龍空選手です。
岡林選手は難しい球を難なくカットし、投手に甘い球を投げさせようとしていました。最多安打のタイトルを獲得し、相手のマークも厳しくなると思いますが、4年目の今季も楽しみになる打席でした。
龍空選手は鈴木投手と対戦。初球、内角寄りの決して甘くない直球を一振りで仕留め、見事ライト前に運びました。
こちらも昨季の経験が生きているのか、一振りで仕留める打撃を披露し、レギュラーにまた1歩大きく近づきました。
また、直球を引っ張り、ライト前に運んだという点が龍空選手の素晴らしいところ。ファールで逃げてもいい球でしたが、腕を畳んで強烈な一打を放ち、今後の活躍が楽しみになる打席でした。
持ち味を発揮するのは誰か
他にも本塁打を放った三好大倫選手が外野手争いを激化させ、鈴木投手は木下拓哉捕手のバットを折るなど、持ち味を十分に発揮しました。
新人の田中幹也選手もレフト線へ二塁打を放ち、パンチ力のある打撃を披露。楽しみばかりが膨らみます。
今後、さらに増えてくる実戦の機会。実戦の中でしか見られない対応力を見せ、さらに自分の持ち味を発揮する選手は誰なのか。
激しいポジション争いは、次なる段階へと進もうとしています。
【参考サイト】