【中日】カリステ選手が無事なら大収穫!? 立浪監督の采配に生まれた余裕とは ~7/5~
◇7月5日 中日2-0広島(バンテリン)
勝負のポイントは6回。すでに2安打を記録していた秋山翔吾選手から始まる好打順を無失点に抑えたことで、中日に勝利がやって来ました。
その中で、気になったのが立浪和義監督の采配。先制適時打を含む2安打を放っていたカリステ選手に代え、板山祐太郎選手を起用。
カリステ選手にアクシデントが発生したのか、逃げ切りを図ったのかは分かりませんが、今後に繋がるヒントが詰まっていました。
広島ペースに傾いた6回に交代
試合が広島ペースに傾いたのが5回裏。中日は無死一、三塁と大チャンスを作りましたが、けん制死が絡んで無得点。
広島の先発・床田寛樹投手から9安打を放ちながら、わずか2得点。高橋宏斗投手の調子が抜群だったとはいえ、良くない流れでした。
さらに、6回の広島の攻撃は秋山選手から。高橋宏投手は5回まで広島打線を3安打に抑えていましたが、その内2安打は秋山選手に打たれたもの。
秋山選手が出塁すれば、広島に流れが渡ってしまっても不思議ではない場面。その中で、打線に欠かせないカリステ選手が交代しました。
逃げ切る野球?
カリステ選手は、この日もセンターでスタメン出場。ただ、飛球に対して完璧な追い方ではなく、タッチアップを許してピンチを招く守備がありました。
カリステ選手に求められているのは、完璧な守備より打撃。打線の中心となる4番を任され、守備は目を瞑っていいほどの成績を残しています。
6回に交代した時、立浪監督は自チームの打線の状態を考え、2-0で逃げ切る野球を行う準備を整えたと思いました。
板山選手をライトで起用し、岡林勇希選手をセンターに移すことで、守備の不安は軽減されます。
チーム全体で床田投手から安打を放っていたとはいえ、首脳陣が追加点は厳しいと判断した結果、カリステ選手の交代を決断したと思われました。
カリステ選手が無事なら・・・
カリステ選手が離脱すれば一大事で、チーム力低下は避けられません。何もないことを祈るばかりですが、今後の采配に繋がるヒントが生まれました。
セーブシチュエーション(3点差以内)で迎えた9回や得点差が開いた時に、カリステ選手に守備固めを送ることは有効な策の1つだと分かりました。
尾田剛樹選手が起用される可能性も高いですが、打撃も期待できる板山選手に交代するという豪華な采配。
カリステ選手が無事であれば、今後の起用法に幅が生まれ、余裕も生まれた瞬間でした。
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