【中日】福谷浩司投手の二塁打より大きい? 勝利を引き寄せた6回裏の配球とは ~9/14~
◇9月14日 中日4-2DeNA(横浜)
中日・福谷浩司投手が6回2失点の好投、打っては6回に勝ち越しとなる適時二塁打を放ち、大暴れしました。
この試合の主役となった福谷投手ですが、最も大きかったのが6回裏の投球。
自らのバットで援護した直後の守りで、この日の総決算のような配球でDeNA打線を封じました。
牧秀悟選手を封じた変化球
先頭打者は2番・牧秀悟選手。当然、細心の注意を払わなければいけない打者ですが、この日は福谷投手が優位に立っていました。
第1打席からスライダー、チェンジアップと120キロ台の変化球で牧選手を翻弄し、3球三振と二飛に打ち取っていました。
そんな中迎えた6回の第3打席では、初球を直球でストライクを奪うと、2球目からは外角にチェンジアップとスライダーを集め、カウント1-2に。
最後はスライダーで二ゴに打ち取り、イニングの先頭を抑えました。変化球を駆使し、最後まで牧選手本来の打撃を封じる見事な投球でした。
佐野恵太選手にみせた投球術
続く佐野恵太選手は、一ゴ、遊飛と打ち取っていた中での対戦。第2打席では、バットを折っていました。
佐野選手に対しては、直球中心の配球。第1、第2打席で計5球を投じましたが、そのうち直球が4球。バットを折ったのも直球でした。
この配球を餌にしたのか、第3打席では直球が1球もなし。カウント2-1とボールが先行したものの、4球目のチェンジアップでタイミングを狂わせ、中飛に抑えました。
牧選手とは違い、これまでの配球とは違った方法で打ち取った福谷投手。引き出しの多さと、多彩な投球術が光りました。
対オースティン選手では・・・
最後は、初回に本塁打を浴びているオースティン選手と対戦。
本塁打はカウント1-0から高めの直球を捉えられたもの。第2打席は、スライダー、カーブ、フォークを駆使し、フルカウントから三ゴに抑えていました。
2死走者なしと、本塁打を浴びても同点に追いつかれない場面ですが、牧選手、佐野選手とは違い、どの球を勝負球に選択するのか読めない対戦。
カウントによっては四球で歩かせることも選択肢に入る中、佐野選手の時と同じく直球は1球もなし。
第2打席同様、スライダー、カーブ、フォークを駆使してカウント2-2と追い込んだ後、最後はカーブで右飛。3者凡退に打ち取りました。
オースティン選手に対しては、3打席の対戦で最後までチェンジアップは1球も投じませんでした。
偶然か意図的かは分かりませんが、まだ見せていない引き出しがあるような打ち取り方。
プロ12年目の福谷投手。経験と技が詰まった配球で試合を支配し、勝利を引き寄せました。
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