【高校野球】スーパー1年生と呼ばれる理由がここに 横浜高・織田翔希投手の魅力とは ~11/22~
◇明治神宮大会高校の部 横浜2-0明徳義塾
スーパー1年生と呼ばれる理由が分かります。
横浜高の背番号「10」織田翔希投手は11月21日、明徳義塾高戦に先発。9回をわずか被安打2に抑え、完封勝利を挙げました。
最速151キロ右腕として大会前から注目されていた織田投手。前評判通りの投球の裏には、プロ顔負けの制球力がありました。
明徳打線を圧倒した制球力
この日の最速は145キロ。1年生ということを考えれば、この数字だけで並大抵の高校生でないことが分かります。
そして、その直球を最大限に活かすのが制球力。
初回から打者の左右問わず外角へ伸びるような直球を投げ込み、ファールを稼いだ織田投手。
特に序盤の制球力が光り、2回までに3奪三振。3回のピンチを招くまでは明徳打線を圧倒しました。
捕手が構えた所にズバリと投げ込み、プロでも手が出ないような球は超高校生級。1年生ということを考えれば、毎年出てくるレベルの投手ではありません。
三振の奪い方に変化
三振の奪い方に変化が生まれたことも見逃せません。
序盤は浅いカウントでカーブ、スライダー、チェンジアップを使って打者を惑わせ、最後は140キロ前後の直球を勝負球にしました。
しかし、中盤以降は勝負球が変化球に。直球でカウントを稼ぎ、最後は緩急をつけたカーブ、チェンジアップで仕留めました。
この日奪った三振は6つ。そのうち、3回までに奪った三振3つは全て直球が勝負球、それ以降の三振は全て変化球が勝負球でした。
ブレーキの利いた変化球が活きたのも、序盤から直球を制球よく投げ込んでいたからこそ。
直球が変化球を活かし、変化球が直球を際立たせる理想的な投球内容でした。
怪物級投手に
スーパー1年生と称される理由が分かる今回の完封劇。冬を越した時、どのような姿になっているか想像するだけでワクワクさせてくれます。
自慢の制球力を土台に直球と変化球が活きる好循環が続けば、3年時に怪物級投手になっている可能性があります。
まだ何色にも染まる織田投手。この先、どのような投手に育っていくのか注目が集まります。
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