バリ島旅行記 on Business 〜 バトゥール山 サンライズ トレッキング
バリ島滞在中、アクティビティに参加。
いくつかのオプションから僕が選んだのは
「バトゥール山 サンライズトレッキング」
山登りなんかそもそも大嫌いだし、
登山経験としては、中学生の頃、地元にある
標高1900m級の山に嫌々登ったのが最後。
かれこれ40年も前のこと。
それなのに、なぜか今回に限って
「これしかない!」とビビビ!と来てしまった。
色々と調べてみたら、調べるほどに興味が湧いてきて
山登りするためにバリに行く!くらいの覚悟が決まる。
標高1717mの山頂で拝む朝日、雲海、絶対観たい!!!!!
というわけで、参考にさせていただいたサイトを下記にてご紹介。
んで、登山前日。
※あまりにも過酷だったのでトレッキングではなく「登山」認定
事前にネットで調べまくって、準備したものが以下。
左から、バックパック(仕事で使ってるものを流用)
当日の服装は、帽子、
ユニクロの速乾性Tシャツと短パン上下、
スマホとティッシュ入れ用に準備したサコッシュ
ランニングが趣味の友人から借りたフィットネスタイツ
100均で購入したビニール製雨合羽
結果的に使わなかったものが以下。
タオル2枚(1枚は水を含ませて熱中症対策できるやつ)
折りたたんで袋詰め状態のダウンジャケット
OS-1、ウィダーインゼリー、塩分タブレット
ユニクロの速乾性パーカー、ウインドパンツ
そして、多くの先人達がその重要性を強調されていたのがシューズ。
登山用がベストではあるが、今後使わないことを考えて、
普段使いできそうなトレイルラン用のものを新たに購入。
この鉄壁の準備のおかげで、登山中に困ることは無し。
でも。
でもでも。
薄々勘づいてらっしゃる通り、当日は雨☔
この時期のバリ島は雨季なので、ある程度覚悟していたとはいえ、
その予想を大きく上回る大雨&強風。
なので、帽子やらタオルやらは使えなかったし、
栄養ドリンク等も出番なし。
晴れていたら必要になっていたはず。
フィットネスタイツはマストアイテム。
寒さ対策にもなるし、雨で濡れてもすぐ乾く。
これがなかったらどうなっていたことか。
そしてそして、
念のために100均カッパを買った自分の危機管理能力、
グッジョブ👍
というわけで、出発当日。
夕食を食べて、4時間くらい睡眠をとった後、
真夜中というか早朝というか、2:30AM ホテルロビーに集合。
ツアー参加者は5名。
そしてこの時点で、ヌサドゥアは晴れていた。
バトゥール山のあるキンタマーニ高原までは車で2時間ちょい。
車中で仮眠を取ろうと思ったが、
他の参加者と最低限の英会話ができるよう
脳内で英作文をしていたら、一睡もできず。
真っ暗ながらも車窓の風景を眺めていると、
山間部に近づくにつれて小雨がパラつきだし、
バトゥール山の麓の駐車場?に着いた時には大雨。
一緒に登山したメンバーは、ここでビニールカッパを購入。
僕は持参の100均カッパを着て、バックパックにもレインカバーを装着。
そして、トレッキングガイドさんとも合流。
バトゥール山に登る際には、地元出身の有資格ガイドと
必ず一緒でなければならないとのこと。
ガイドさんからヘッドライトとペットボトルの水を1本受け取り、
トイレを済ませたら、いざ出陣!
この時点で4:20AMくらい。
山の天気は変わりやすいというし、
雨が止むことを祈りつつ、
比較的平地をずんずん進む。
平地とはいえ、早々に息が上がる。
30分くらい歩いたのかな、第1ポイントに到着。
この時点で結構汗だく。
麓の街明かりが見えるけど、雨風が辛すぎて感動無し。
体力的にはまだまだ余裕だなーと思いながら登山再開するも、
本当の試練はここから。
結構急な斜面、しかも岩がゴロゴロしているけもの道をひたすら登る。
ビニール製のカッパを着ているため、熱がこもってしまって
より体力の消耗が激しい。
次第に息が上がって、ゼーハー言いながら
ひたすら上を目指す。
途中、更に何度か休憩を挟む。
ガイドさんから出身国を聞かれて判明したのだが、
参加者5人のメンバー構成は
男性がフランス、韓国、日本(←ワタシ)の3人。
女性がオーストラリア、シンガポールの2人。
年齢は全員20代ということにされていた笑
自分以外の4人は普段の仕事でも接点があり、気心の知れた仲だとか。
僕だけ初対面、しかも英語がカタコトしか喋れないこともあって
アウェイ感半端なかったが、みなさんが気遣ってくれたおかげで
次第に打ち解けられた(ような気がする)
あと10分、あと10分、とガイドさんに騙され励まされながら、
急斜面、しかも岩場&砂場を滑らないよう細心の注意を払いつつ登る。
女性の1人は、ガイドさんに手を引いてもらい、
時々男性陣が後押ししないと登れなくなっていた。
とにかく息が切れて、苦しいのなんの。
標高が高いので、空気が薄かったのかも。
太ももとふくらはぎもパンパン。
雨足は全く弱まる気配なく、標高が上がるにつれて風は強くなる一方。
カッパは役に立たず全身ずぶ濡れ。
まさかこんなに過酷だとは思っておらず、
このツアーに参加したことを心底後悔していた頃、やっと山頂に到着。
6:00AM頃かな?
当然のごとく、視界ゼロ。。。
頂上はとにかく寒い。
でも持参したダウンやウインドパンツを着込むほどではなかった。
仮に晴れていたとしても、Tシャツ短パンでは
寒くていられないと思う。
防寒着の着用は必須かと。
日の出を待つ間、バトゥール山登頂記念の1枚。
ガイドさんが作ってくれたコーヒーと、ホットバナナサンド、
そして地熱の蒸気で温めたゆで卵を食べながら日の出を待つ。
しかし、願いも虚しく、ご来光は拝めず😢
山の天気は変わりやすくない。
カルデラの絶景が広がっているであろう斜面もご覧の通り。
頂上でのサバイバルの様子は、こちらの動画でどうぞ。
バトゥール山は活火山で、1804年から2000年の間に26回噴火しているそう。
そのため岩の隙間から地熱の蒸気が吹き出している箇所が多数ある。
極寒の山頂で、この暖かさはまるでオアシス。
ゆで卵もこれを利用して作ったとか。
ガイドさんから、この蒸気を浴びると若返ると聞いたような?
(英語力が怪しいため、間違えていたらごめんなさい)
真偽は定かで無いけど、体が冷え切っていたので
浴びまくってやったぜ、ばぶばぶ〜。
写真撮り忘れたが、雨水を集めて
祭礼時の聖水を作っている場所も案内された。
聖水を作るようになって以来、バトゥール山での
滑落事故が無くなった、と言っていたような?
(英語力がかなり怪しいため、間違えていたらごめんなさい)
晴れていれば、火口周辺をトレッキングして、
広大なカルデラを見てウハウハする予定だったが、
この時の我々の脳裏には、一刻も早く下山する以外の
ウハウハ要素は存在せず。
下りは、砂で滑るし岩場もかなり多いので、
スニーカーで参加したメンバーは苦労していた様子。
トレイルラン用のジュースがいい仕事してくれました。
途中、バトゥール湖が一望できる絶景スポットにて休憩。
参加者全員で何枚も写真撮影。
雨は降ったり止んだりの小康状態になり、切り立った崖の様子も明らかに。
下山しながら、ガイドさんと色々な話をした。
バトゥール山のある地域は、バリ島の中でもかなり貧しい地区で、
学校にいけない子供も多いそう。
それなのに英語ペラペラだし、
フランス語、韓国語、日本語も片言ながら話せる。
何年勉強しても英語が話せない自分が恥ずかしい。
トレッキングガイドは、ほぼ全員が農業と兼業。
コロナ中はガイドの仕事が無く、
今でも貧しい生活を強いられているそう。
それでも慎ましく、万物の神々に感謝を忘れない彼らを尊敬である。
雨季はご来光が見られる機会が少ないのか?というと、
必ずしもそうとは言い切れないらしい。
確率的には乾季の方がもちろん高いけれど、
乾季でも雨は降るし、
こればかりは神様にしかわからない、
人間にはコントロール出来ない領域なんだと。
まったくその通りだ。
思えば自分の人生も、自力ではどうにも出来ない事の連続だったし、
これからもそうなんだろう。
だから、その時々でベストを尽くすしかない。
それを楽しもうとするしかない。
海外での初登山。
ご来光も雲海も、絶景も見られなかった。
しかも全身ズブ濡れでの登山だったのに、
新たな出会いに恵まれたし、
出会った5人で励まし合えながら登れて
なんだかんだ楽しかった。
こんな幸せな気持ちで無事ゴール!
たかだか1700mの山に登っただけなのに、
偉業を成し遂げたかのような達成感。
忘れられない思い出になりました。
ヌサドゥアのホテルに帰り着いたのが昼頃で、
みんなでナシチャンプルの弁当食べて解散。
その後、昼寝をしようとしたけれど
思いのほか元気だったので、シャワー浴びて
ショッピングへGO。
夕方から夜に入っていた仕事をこなして就寝。
筋肉痛も全く無し!
普段、約8キロの荷物を背負って
電車で営業外回りをしているので、
脚力が鍛えられたかな?
次回、乾季にリベンジしようかな、ん???
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