3月3日無料「三十三間堂(蓮華王院)」運慶・快慶の次世代探し?慶派vs院派vs円派の見比べ【三十三間堂シリーズ】
京都といえば?好きな社寺は?とか聞くと名前が挙がりそうな京都観光寺ですね。運慶・快慶の次世代仏師、1001体の千手観音@国宝と二十八部衆をコンプリートしており、仏像に興味がなくとも「おお~」と思う人は多い圧巻の仏像群かと。
歴史的には、後白河法皇が院政御所である法住寺殿の西側に建てた仏堂で、創建された当初から妙法院と深い関係で、現在でも後白河法皇の供養は妙法院門主が三十三間堂で行うことが慣例となっている。
ということで、三十三間堂は現在も妙法院に所属しています。三十三間堂は扱いとしては妙法院の境外仏堂です!妙法院へは三十三間堂から徒歩5分(含、信号待ち)で、14日が狙い目!!
あと、3月3日は無料です!この日限定で女性専用「桃のお守り」も授与されます。さらに京都では珍しく8:30から拝観可能なので、ここを1番に持ってきて、9:00から京博などをまわるとよいかも。
あと、三十三間堂がすごいところの1つは仏像をバックアップしているんですよね。
変更履歴
2023/02/28 初版
▼HP
▼アクセス
京都市東山区三十三間堂廻り町657
▼本尊
運慶長男坊・湛慶作「十一面観音坐像@国宝」
▼簡易説明
1164年に後白河上皇が平清盛に造営させる
後白河上皇を支えたのが平清盛でお金も工面したようだ
面白いのが洛外に立てさせたことで、これは仲が良かった平清盛への配慮とも
1249年に市中からの火災により焼失
1266年に再建されたのが現存のもので、高さ16メートル、奥行き22メートル、南北120メートルものお堂で国宝
日本一長い歴史的木像建造物で、その長さは120mである。本堂の内陣には「33の柱間」があり、常に「三十三」という数字が関係している(柱の数は34)
観音様は人により姿を変えるのだが、観音菩薩が持つ「33の変化身」の数字でもある
三十三間堂は、天台宗の仏教寺院で正式名称は蓮華王院本堂
「蓮華王」は本尊・千手観音の別称
天台宗で、青蓮院、三千院とともに天台三門跡とされる妙法院の飛び地境内
後白河法皇が院御所である法住寺殿の西側に建てた仏堂で、創建された当初から妙法院と深い関係
現在でも後白河法皇の供養は妙法院門主が三十三間堂で行うことが慣例となっている
三十三間堂は現在も妙法院に所属している
後白河法皇は現世を中心に悟った観音信仰を取っていた
観音信仰で千手観音を大事にしたのは熊野信仰との関係があると「新熊野神社(私のNOTE)」は考えている
1001体の千手観音@国宝には運慶・快慶の次世代仏師も参加
実は1002体ある!その1体は中尊の背後に安置されている(たまに見ることができます)
慶派、院派、円派の都仏師の集大成と言えるのかも
様々な仏師が参画したプロジェクトのため顔立ちなどはよく見ると異なるため、自分に似た仏像がいるとも
千手観音のボディーガードである「二十八部衆」をコンプリートしている
仁和寺の金堂の「二十八部衆」はここのものを参考にしている
3月3日は無料です!この日限定で女性専用「桃のお守り」も授与される
この三十三間堂は、後白河の父・鳥羽上皇が建てた「得長寿院」を模している
得長寿院は、鳥羽上皇と平清盛のコンビが作ったもので、違うのは千手観音ではなく聖観音だった
▼見どころ
だれもが圧倒される1100体の「千手観音立像」とその前で仏法を守る二十八部衆が安置している。この寺は1164年に後白河上皇が平清盛に造営させたもので、仏像は慶派も絡んでおり、平安から鎌倉時代の代表的な仏像彫刻の宝庫である。
→南大門@重文
蓮華王院(三十三間堂)にある桃山時代建築の重要文化財建造物。境内の南端、塩小路通に面して建つ本瓦葺の巨大な八脚門。1600年に、豊臣秀頼によって建立された。
→境内
1165年に建立され、1249年に市中からの火災により焼失。その後、鎌倉期の1266年に再建されたのが現存のもので、高さ16メートル、奥行き22メートル、南北120メートルもの長大なお堂で国宝。
日本一長い歴史的木像建造物で、その長さは120mである。本堂の内陣に「33の柱間」があり、常に「三十三」という数字が関係する。ちなみに、観音様は人により姿を変えるのだが、観音菩薩が持つ「33の変化身」の数字でもある!観音霊場も「西国三十三」など「33」であり、某お笑い芸人も3の倍数、3の数字が入ると・・(自重)。
→見仏 in 本堂@国宝
圧巻の1001体千手観音に会った。慶派・円派・院派の仏像が混在しており、仏像博物館と言えるかも。二十八部衆@国宝は、慶派だろうか。2017年の快慶展@奈良国立博物館、運慶展@東京国立博物館、国宝展@京都国立博物館で、慶派仏像の凄さを見た。ここの本尊は運慶の息子・湛慶作であり、快慶愛弟子・行快の千手観音もあるとわかったが、どこにあるかわからない・・。とりあえず、運慶と快慶の次世代が係わったようだ。
観音は相手に合わせて33種類に変化する。つまりのところ1001体×33種類で、「三万三千三百三十三体」あるともいう。
千手観音と二十八部衆の写真や紹介は公式HPです。
二十八部衆は、千手観音を守護するもの
二十八部衆に風神・雷神を加えた30体 が立ち並ぶ
中尊周りには仏法を守る四天王を安置する
阿修羅や迦楼羅などは興福寺とはまた違う雰囲気で見どころ
この二十八部衆はすべて玉眼であり、呼吸をしていると感じる
2018年に国宝になっていますが、それまでは昭和48年から徐々に修復し続けた千手観音たちですね。修理完了時のニュースです。
あとですね。ここの千手観音をレンタルしている社寺があります。いや、バックアップか??
島根といえば、出雲大社!出雲国風土記(出雲風土記)など神社のイメージは強いかと思うが、出雲式仏像があり、これが素晴らしい!!その中心仏師は三十三間堂にも参加した院派の仏師・院豪で、千手観音坐像は素晴らしい!!この三十三間堂のプロジェクト参画の経験が大きかったのだろうか。
→1月中旬:通し矢「大的大会」「楊枝のお加持」
安土桃山時代から行われているという「通し矢(とおしや)」は、仏堂南端から120mの距離を弓で射通すもの。一昼夜に千本から一万数千本を射つづけ、その数の多さで競うもの。「大的大会」の当日は境内が無料開放される。
三十三間堂を管理する妙法院の僧が、聖樹の柳で、祈願した法水を参拝者の頭に注ぎ、 病気平癒 を願う。
→3月3日:春桃会
「三十三間堂」の名前にちなんで「三」の重なる、3月3日は「春桃会」という名の無料開放日!!この日限定で女性専用「桃のお守り」も授与されます。
境内では様々なイベントや屋台が出ていた。私たちが行ったときは瀬戸内寂聴さんのトークショーで人だかりになっており、笑いを取っていた。そして「しょうぐうさん」発見!!
故・瀬戸内寂聴氏がトークをしていました。境内は人だかりで爆笑の渦。すごい人ですね。ある世代の方にはカリスマなんだろうな~と思います。
→800年ぶり「浄土如法経次第」
▼旅行記、セットで行くところ
▼仏像展
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