【京都】蟹満寺/綺原座健伊那太比賣神社(綺原神社)秦氏!超レア金銅仏【京都南山城シリーズ】
元は「蟹幡(かむはた)」と呼ばれた地域にある。そう秦氏の神社仏閣!!
蟹満寺の創建は古く白鳳時代までさかのぼり、聖徳太子の右腕・秦河勝の弟が建立したようだ。秦氏といえば古都京都を代表する氏族で、松尾大社、広隆寺、蚕ノ社、伏見稲荷大社が代表的な神社仏閣である。ここも秦氏の名残が残る神社仏閣が残っている地域である。
変更履歴
2022/07/15 『南山城展』に行ったので感想など追加
2021年08月08日 初版
HP
なし。
木津川旅行協会参照。
▼蟹満寺本尊
白鳳時代の「釈迦如来坐像@国宝」
▼綺原座健伊那太比賣神社(綺原神社)祭神
健伊那太比売命(たけいなだひめのみこと)
▼見どころ
▽蟹満寺
白鳳時代の「釈迦如来坐像@国宝」が安置されている。
薬師寺「薬師如来三尊@国宝」、中宮寺「如意輪観音@国宝」、京都大原野・願徳寺「如意輪観音@国宝」が好きな人は行ってみるべし!!
寺は小さく「えっ」となるかもしれませんが、見仏すると「おお~」となるはず。ちなみに本尊の顔は、奈良・興福寺の「仏頭@伝運慶作」や薬師寺の薬師如来の顔と似ているな~と改めて思った。
さて、ここからは寺自体の紹介です。
『今昔物語』に「蟹の恩返し」というのがあり、それがこの寺の縁起になっている。興味のある方は木津川観光協会のHPをどうぞ。
近年の発掘調査から創建は飛鳥時代の後期にあたる7世紀末と分かっている。
最後に箇条書き
創建は謎だが、近年の発掘調査から飛鳥時代の後期とされる
1040年代の『大日本国法華経験記』には、前述の蟹の恩返しの話の原型が載っている
その後、平安時代末期の『今昔物語』にも記載
当寺の本尊は観音菩薩であったとされる
現在の本尊は釈迦如来坐像で、銅造で、奈良・薬師寺(私のNOTE)の本尊・薬師如来像との繋がりも示唆されている
現在の本尊は、他の寺から移ったとされる説がある。具体的には江戸時代まで近くにあった「光明山寺」や渡来人狛氏の氏寺「高麗寺」、「井手寺」、恭仁京近くにあった「山城国分寺」である
私がいつも思うのは薬師如来じゃないかと思うので、山城国分寺では?とも思う(国分寺=薬師如来のイメージ)
1990年頃の発掘調査で、現在の本尊位置に金堂跡が見つかったことから、元からここ安置されていたのでは?説が出てくる
2007年、本尊の保全修理で、薬師寺の薬師如来より薄くできており、技術は蟹満寺の方が高く、衣文などから8世紀後半作の可能性が出てきたようだ
▽綺原座健伊那太比賣神社(綺原神社)
蟹満寺近くの京都府木津川市山城町綺田(かばた)山際16に鎮座し、「かんばら」と読む。
祭神は「健伊那太比売命(たけいなだひめのみこと)」で、どういう神様かは不明だそうな。
音が「クシナダ@スサノオの妻」から訛った?とも感じるのだが、境内の説明には『古事記には「苅羽田(かりはた)」、日本書紀には「綺(かまはた)」、「苅幡(かりはた)」などと記されています。この地の氏族「綺氏」は、機織・養蚕技術をもたらした秦氏の先祖だそうです。』とあった。
秦氏と綺氏がどちらが祖かなど系譜はよくわからないが、「綺氏」の祖という認識にしておく。
境内は摂社が多く、春日神社、倉稲魂神社、天神社、九元神社、市杵嶋姫神社と小さな社が並んでおり、天神さんも祀られていた。岡田鴨神社あたりの話からも、ここらあたりの神社を合祀したのかなと思われる。ということは、昔からこの地域を代表する神社だと思う。
この辺りは京都の太秦と同じく、秦氏の活躍によって開けた場所なんだそうです。そういえば、神童寺では聖徳太子が出てきたが、聖徳太子=秦河勝説がちらっと頭をよぎった。聖徳太子所縁の寺に秦河勝の影があり。
境内は摂社が多く、ここらあたりの神社を合祀したのかなと思われる。春日神社、倉稲魂神社、天神社、九元神社、市杵嶋姫神社と小さな社が並んでいる。
▼セットで行くところ(旅行記)
正直、交通の便など考慮すると車で行くことになろうかと。車で行くとしたら木津川市方面になるので、私の旅行記を参考にどうぞ!
秋は木津川市の仏像特別開扉があります。
↓7日目の木津川市の旅行記参照。
↓秋の特別開扉
↓浄瑠璃寺
木津川市は南山城地域として下記で神社仏閣を纏めていきます。
#京都
#蟹満寺
#綺原座健伊那太比賣神社
#綺原神社
#秦氏
#京都南山城シリーズ
#蟹幡
#秦河勝
#釈迦如来
#国宝
#健伊那太比売
#薬師如来三尊
#今昔物語
#蟹の恩返し
#古事記
#苅羽田
#日本書紀
#狛氏
#綺氏
#秦氏
#春日神社
#倉稲魂神社
#天神社
#九元神社
#市杵嶋姫神社
#やんまあ
#やんまあ旅行記
#やんまあ神社仏閣
#神社仏閣
#神社
#神社巡り
#仏像
#京都
#木津川市
#京都ツウシリーズ
#京都南山城シリーズ
#秦
#記紀
#古事記
#日本書紀
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?