「櫻山八幡宮(桜山八幡宮)」と高山祭の神輿・山車「高山祭屋台会館」【飛騨高山シリーズ】
「桜山八幡宮」「飛騨八幡宮」とも。飛騨高山と言えば「さるぽぽ」で、境内には「さるぽぽの起源」となる社がある。主祭神は「応神天皇」で、相殿には「熱田大神」と「香椎大神」と面白い組み合わせ。記紀によると飛騨には「宿儺(すくな)」という、皇命に従わず人民を苦しめたために「難波根子武振熊命(武振)」が討伐に遣わされたという。というが、「宿儺(すくな)」はここを治めていた豪族で大和朝廷が平定しなさい!というやり取りをしたのでしょう。「出雲の国譲り」ではなく「飛騨高山の国譲り」とでも言いましょうか。
高山祭はこの神社が主体になります。春は日吉神社です。その山車はこの神社横の「高山祭屋台会館」で見れます。
神社の社殿はなぜ?20年に一度建て替えたりするか?一説には技術継承です!歴史文化は自分たちで守るものです。コロナで歴史を途絶えさせるのはおかしいですよね??私はやることに賛成です。
変更履歴
▼HP
▼アクセス
岐阜県高山市桜町178番地
▼祭神・本尊と脇時
主祭神 応神天皇
相殿 熱田大神、香椎大神
▼見どころ
高山祭屋台会館もセットでどうぞ!
▽櫻山八幡宮(桜山八幡宮)
境内MAP
→参道・拝殿・本殿
主祭神は「応神天皇」で、相殿には「熱田大神」と「香椎大神」と面白い組み合わせ。記紀によると飛騨には「宿儺(すくな)」という、皇命に従わず人民を苦しめたために「難波根子武振熊命(武振)」が討伐に遣わされたという。
というが、「宿儺(すくな)」はここを治めていた豪族で大和朝廷が平定しなさい!というやり取りをしたのでしょう。「出雲の国譲り」ではなく「飛騨高山の国譲り」とでも言いましょうか。
「難波根子武振熊命」は和邇氏の祖で、京都・籠神社に伝わる海部氏系図では、天火明命を祖として海部氏へと続く系譜の19代目にある。個人的に海部氏と尾張氏は繋がりがあるので熱田大神との繋がりも何となくわかるが、「香椎大神」は福岡・香椎宮から勧請だと思います。
ちなみに和爾氏って後に春日氏になるよな・・不思議な構図だ・・。
→末社:照前神社(てるさきじんじゃ)
祭神は「浪速根子武振熊命(ナニワノネコタケフルクマノミコト)」という神様で、この地域を平定したということになるが、大和朝廷がここに来たことを指すのでは?とも思っている。
「クマノミコト」などから尾張氏系かなとも、ならば主祭神の相殿に熱田神宮が祀られているのも納得感がある。
祭神は武勇の神・歯の神で、年の数だけ煎った豆を御供えすると歯痛が治ると言われているそうな。
→末社:天満神社、稲荷神社、琴平神社
まずは天満神社。祭神は菅原道真ですね。右に筆塚もありますね。
次に江戸時代に伏見稲荷大社より勧請した「稲荷神社」。主祭神はウカノミタマで、サルタヒコ、松尾神も祀る。
この地域の稲荷社は松尾神が多い。松尾神は国土建設と酒造の神とあるので、京都・松尾大社と同じである。そう松尾大社、伏見稲荷大社といえば「秦氏」ですね。この地域も秦氏が治水を行い、農業を広めたのかも。と言いたいが、お稲荷さんは江戸からのようなので、それより前に松尾神はいたのか?
次に琴平神社。祭神は大物主神、崇徳天皇。金毘羅さんですね。
▽高山祭屋台会館
高山祭の実物屋台を常設展示している施設。多くの神社はコンクリートの建物に守られているが、ここは守らせつつ見せるというコンセプトである。
各御輿・山車には神様ゆかりの名前や物語もあるので、神社好き、八百万の神を知る人は違う視点でも楽しめるかと。
櫻山八幡宮の境内にあり、秋の高山祭に使用される11台の祭屋台を4ヶ月ごとに入れ替えて展示される。博物館では別料金で解説を聞ける機器を貸していただけるが、ここは無料で貸していただけた。
山車には役行者がいたり装飾が面白い。ここで昨日渡った橋のオブジェの謎が解けた。
私のNOTE「▽諏訪大社:上社末社・足長神社💛手長神社」参照↓。
▼旅行記
▼セットで行くところ
▼仏像展
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