秦氏!三柱鳥居「木嶋坐天照御魂神社(蚕ノ社)」謎多き古社!元糺!秦氏と賀茂氏?【京都右京シリーズ】【嵐山シリーズ】
京福電鉄「蚕ノ社」駅を降りて徒歩5分。「蚕ノ社」は別名で、正式は「木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたま)」である。「木島神社」や「木嶋神社」とも記され、読みは「このしまじんじゃ」である。本殿・拝殿・舞殿があり!?小さいながらも雰囲気を持つ秦氏所縁の神社。この神社の注目は、本殿西に建てられている京都三珍鳥居の一つ「三柱鳥居」である。
この神社は、古くより雨乞いもされたようで、参詣の人も多かったと平安時代の『日本三代実録』や『梁塵秘抄』からも知ることができる。
▼変更履歴
2023/07/30 御手洗祭で参拝したので写真増量
2022/09/11 タイトル変更とプチ修正と写真を大量に貼る
2021年08月08日 初版
▼HP
なし
▼アクセス
京都府京都市右京区太秦森ケ東町50−1
▼祭神
一番初めにこの世に現れた「天之御中主神(あめのみなか)」で、仏像で言えば大日如来坐像になるかと。
その他としては、「大国魂神(おおくにたまのかみ)」「瓊々杵尊(ににぎのみこと)」「穂々出見命(ほほでみのみこと)」「鵜茅葺不合命(うがやふきあえずのみこと)」となり、日向系が多い。
▼見どころ
蚕ノ社駅から参拝。
701年『続日本紀』に「木島神社」と記されており、これ以前から鎮座する古社。延喜式に記載の式内社で、広隆寺の真東に位置し、秦氏の広隆寺創建に伴って勧請したともいわれている。
一方、創建ついては古代氏族の尾張氏説もあるようだが、個人的には京都に尾張?というのは可能性は少ないかと思うのだが、元はアマテラスとは別の「天照御魂神」という太陽神を祀っていたようだ。現在は「天火明命」とすることが多いようで、ニギハヤヒ同一神とされるから、この説が出たかと思う。
昔は「木が森のように生い茂っていた」ことから「木の島」から神社名称が来ており、秦氏と賀茂氏の関係性と下鴨神社の「糺の森」より古いことから「元糺の森」とも言われている。そのため「元糺の森」「元糺の池」との説明も。
私の下鴨神社のNOTEは次の通り。
→拝殿・本殿、蚕ノ社、摂社・末社
2019年は台風で倒木がありましたが、禁足地なんですかね?そのままの状態でした。ひとまず、舞殿へ!
一時期、拝殿・本殿は近づけないようになっていますした。
※舞殿と思っていましたが拝殿のようです・・
祭神は、天之御中主(アメノミナカ)、ニニギの兄弟・大国魂神、穂々出見命、ニニギの父・鵜茅葺不合命、ニニギのミコトと京都では珍しい日向系ですね。
近づけないので左右から確認しますが、本殿はきっちり見えないですね・・。奥に本殿、そして右手にあるのが蚕養神社(蚕の社)。
社殿は明治以後のもので、本殿・東本殿・拝殿などがあり、社殿を取囲むように巨樹が繁茂している。
本殿右に「蚕ノ社」こと「蚕養神社(こかいじんじゃ)」がある。本殿横で社殿の大きさから重要な位置づけの神様が祀られていると思われる。
蚕ノ社駅は木嶋坐天照御魂神社の中にある「養蚕神社」の別名から取ったとされる。蚕養・織物・染色神である萬機姫(よろずはたひめ)を勧請して創建したとされ、こちらのほうを地元の人は大事にしているのかも。
大阪府池田市には秦氏名残の神社が多いのだが、ここからも秦氏が織物技術を伝播させたというのがわかる。
本殿左に摂社・末社がありますね。
昔は社殿手前に木があったのですが、2020年代は無くなっていますね。
→元糺の池と三柱鳥居(御手洗祭)
まずは拝殿・本殿の場所から見下ろす感じの写真から紹介です。
私の知る限り全国で2つしかない認識の鳥居(三柱鳥居)で、上から見ると正三角形で真ん中に磐座を置いている。10mほど手前に柵が設けてあり、近づけないが、かつては湧き水のなかに建っていたそうだ。
2023年7月30日の「御手洗祭」では、地元の方が昔はここでザリガニもいたんだよな~と仰られていました。
工事関係で「元糺の池」は枯渇したようで、「御手洗祭」のときは地下からポンプで水を汲み上げているようだ。ちなみに、北野天満宮には龍穴があるなど、京都の地下には地下水タンクがあるとか。掘ればあるかと思います。復活を願う人がいますね。
話を戻します。足つけ神事の模様と三柱鳥居です。
御手洗祭は朝早く、夜遅くまでしています。夜は屋台も並ぶようで神社前は歩行者天国になるようです。秦氏巡りするときは夜に来るのも良いかと思います。
想像以上に水は冷たいです。下鴨神社の「みたらし祭」と同じくらい冷たい水ですね。
秦氏所縁の神社であり、平安遷都前から存在していることから、古社に間違いはなさそうだ。
この三柱鳥居は諸説あり、
キリスト教説
「中央の組石は御神座で宇宙の中心を表し、4方向から拝することができるよう建立された」とし、「景教(キリスト教の一派)の遺物」とも。キリスト教の「三位一体」、「ユダヤ教のダビデの星に似ている」京都の大事なところ説
三柱鳥居の三方がそれぞれ秦氏と関係のある「下鴨神社@賀茂氏」「伏見稲荷神社@秦氏」「松尾大社@秦氏」の方向を示しているとか秦氏の大事なところ説
秦氏が聖地と崇めた双ヶ丘(右京区御室の孤立丘)、松尾山(氏神の松尾大社の御神体)、稲荷山(氏神の伏見稲荷大社の御神体)を居館近くから拝むため太陽の通り道説
三柱鳥居の位置から見ると、冬至の日には稲荷山から太陽が昇り、松尾山に太陽が沈む。稲荷山の反対には愛宕山があり、松尾山の反対には比叡山があり、夏至の日には比叡山から太陽が昇り、愛宕山にむ。
などなどファンタジーな話が多い。秦氏と繋がりが強い聖徳太子は厩戸皇子で、キリストとの繋がりがあるという人もいるし、何かと匂う話が多いのは事実だが。。
例祭は、毎年10月10日が行われるが、夏期土用の丑の日には、この池に手足を浸すと諸病によいという庶民信仰があるようだ。下鴨神社や北野天満宮の「足つけ神事」もここから始まったのかもしれない。
秦氏と賀茂氏は繋がりがあり、上賀茂神社の祭神は天橋立にある元伊勢・籠神社では同一神としていることから、秦氏と賀茂氏と海部氏が同盟を組んだかもしれない!?ちなみに、籠神社の裏神紋は六芒星で日ユ同祖論説に拍車をかけた神社でもある。
最後に、これ書いていて、京都市のお伊勢さんと言われる「日向大神宮」の外宮は「トヨウケ」ではなく「ニニギ」だったことを思い出した。全然、この神社に関係ないけど・・。
→椿丘大明神、稲荷社4社
私の妻もそれ以外の人も、ここは入るのに勇気がいるという人が多い稲荷社ですね。2023/07/30はお祭りモードなのか、いつもの畏怖を感じなかったですね。
まずは真っすぐ進むと横穴式古墳風味の稲荷社へ。
出たら左に行くと稲荷社があります。
左に本来の一番古いかもしれない稲荷さんこと「白塚」です。
稲荷神社の橋と鳥居を渡ると社が複数ある。
一番手前のお稲荷さん。
ではお邪魔しました。
▼旅行記
▽足つけ神事「御手洗祭」
▽広隆寺のお祭りとセットで!
▽神社巡り
▽嵐山方面
▽嵐電で巡る
▼セットで行くところ
広隆寺は徒歩圏内なので是非とも行ってほしい。
以下、嵐電(らんでん)で行ける神社仏閣巡りの参考情報です。
▽嵐電で嵐山方面
じゃらん時代の旅行記は次の通り。
▽嵐電北野線で「仁和寺」「龍安寺」「金閣寺」「平野神社」「北野天満宮」
▼磐座神社まとめ
▼神事
纏めている方がいるので、他力本願させていただきます。
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