バスで行く北海道の山(札幌近郊④ モエレ山)
はじめに
こんにちはyamyamと申します。クルマを使わず、バスと徒歩のみのアプローチ手段で、札幌近郊の山に登っています。今日は東区にある「モエレ山」に登ってきました。今回は近所のためバスは乗らず自転車で行きました。山といっても「モエレ沼公園」にある人工の山で標高わずか62メートルという小さな山です。これでも札幌市東区で一番高い山で中心に三角点があります。
「山を眺める」ための山?
モエレ山に登ったのは、前日の大雨があがり、周囲の山々が良く見えるのではないかと思ったからです。よく「なぜ山に登るのか?」を問われることがありますが、自分的にはその理由の一つは間違いなく「山を眺めるため」です。北海道で言えば、「羊蹄山を眺めるために尻別岳に登る」というような感覚ですね。
「山を眺める」には、モエレ山は絶好の場所だと思います。平坦な東区にあるので、視界を遮るものが何もなく、札幌近郊の山がほとんど見渡せます。おそらく標高が30メートルだとしても同じように見渡せるでしょう。西側には手稲山、南側には藻岩山が見えるのをはじめ、恵庭岳、風不死岳などの支笏湖周辺の山々、ピンネシリをはじめとする樺戸山地の山々がきれいに見えます。また、今回ははっきり確認できませんでしたが、天気がいい時は夕張岳や芦別岳も見え、条件が整えば大雪山の旭岳が見えることもあります。山頂に立って、普段はお目にかかれない遠くの山が見えたときの喜びはとても大きいです。わずか10分程度の登山なのですが。
バスのアクセスも良好です
今回、私は家から近いということもあり、自転車で公園 まで行きましたが、バスで行く場合は地下鉄東豊線の「環状通東」駅、南北線の「北34条駅」から公園入口を通るバスが出ています。いずれも入口の近くの最寄り停留所までで、入園は徒歩となります。冬季を除く土日の期間限定で大通バスセンターからの直行便も出ているようです。直行便は園内の駐車場まで乗り入れしているようです。時刻などは中央バスHPなどでご確認ください。
モエレ沼「北海道芸術花火」は必見!
モエレ沼公園は札幌の方にとってはおなじみの場所ですが、彫刻家イサム・ノグチ氏の設計による188ヘクタールという広大な公園で、1982年の着工から23年をかけて完成しました。このモエレ山の山頂の幅は完成年(イサム・ノグチ氏生誕100年)にちなみ「2004センチメートル」に設定されたそうです。着工からすでに40年以上が経過していることもあって一部老朽化がすすみ、今年は「海の噴水」が稼働停止となるなど、ちょっと残念なニュースもありました。しかし、9月7日には国内の一流の花火師たちの競演による迫力と芸術性にあふれる花火が楽しめる国内有数の花火大会「北海道芸術花火2024」が控えています。入場料は5,500円~と少しお高い感じもしますが、遮るものがない広大な公園を舞台に繰り広げられる芸術花火は一見の価値ありです。ぜひ訪れてみてください。