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【倒産社長の日々雑感~日陰から見た風景】

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倒産・破産を経験した私が、世の中を斜めから見た「ホンネ」を綴ります!
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2023年1月の記事一覧

【しっかり休んで新年のスタートダッシュ!】

休みはない、連休もない、夏休みや年末年始は稼ぎ時! ローカルスーパー社長の宿命である。 もちろん従業員には適切な休日や休憩を与えていたが、16店舗もあり、年中無休+夜間営業のフル回転の弊社において、社長の私には休日はなく、連休などもってのほかだった。 仕事納め「大晦日」、仕事始め「元日」の人生は32年続いた…。 💡そこで私は考えた! ✅ライバル店のタコ社長は休んでいる。1月なんかすぐに終わってしまうから、一度緩んだ生活を元に戻すには「同じ日数」が掛かるものだ。 働き

【三度目の正直 VS 二度あることは三度ある】

【三度目の正直 VS 二度あることは三度ある】 どちらもよく使われる言葉である。意味は真逆でも、往々にしてこの「二度目」の結果は芳しくない。 ①「三度目の正直」は、これまでの教訓を活かして一発逆転を狙い、 ②「二度あることは三度ある」は、再度の失敗を想定して、準備や計画変更せよ、との注意点喚起である ✅確率論で言えば、どちらもそのままじっとしていたら結果は散々である。私も三度目で成功した試しは無いし、二度あることは三度あった (笑) ①の実現確率は0パーセント ②の

【人物図鑑〜元日からジムで唸る人🔥】

『ジム通いする自分』が好きな人がいる。ストイックなまでに自分を追い込み、人の怠けた身体付きをあざ笑うかのような視線を送る👀 格好も雑誌で見るブランドウエアにシューズ、プロテインまで持参して、大声で唸りながらダンベルを挙げて周りに迷惑をかける。ここはコンビニ跡地の田舎の運動場、私は彼を『筋肉◯カ』と呼んでいる(失礼🙏🏻)。 ジムと言ったって、私が行くのは『24時間行き放題4,980円』のよくある小さなジム。 ✔︎健康診断で「中性脂肪が高い」と言われたのがキッカケで、もう2

【超訳 : ウサギと亀】

🎤「今年は卯(ウサギ)年。ピョンピョン跳ねて飛躍の年だ!」 これから始まる新年互礼会や賀詞交換会のスピーチで毎回聞くことになるセリフだろう (笑) 自分が亀より早いと知っているウサギは、途中怠けて亀に追い抜かれ、悔しい思いをする。なぜならウサギは亀を見て、亀はゴールを見ていたからだ。『人生はマラソンの如く、気を抜かずに最後までやり抜かなければいけない!』という教え。 ちょっと待った!! これは亀を休まず働かせ「歩みが遅くても、コツコツ努力すれば、最後は勝利の果実にありつ

【出版の裏側 (社外秘) w】

『本を出す人は立派な人』 ずっとそう思ってきた私が今では2冊も出版している。我ながらウケる (笑) 経営していたスーパーが潰れて業界誌に取り上げられ、持っていたメモや日記を元に一週間くらいで一気に書き上げた。自分でデータにして、お世話になった人に配ろうと思っていたら、それを見た出版社から商業出版のお声が掛かった。 📖倒産から早8ヶ月、ほとんど編集することもなく、出版社が『こうして店は潰れた』というヘンテコなタイトルを付けて発刊の運びとなった。 そこそこの売れ行き(6刷)

【冬の花火大会、商店街の思い…】

私がまだスーパーの社長だった頃、ずっと地元の商工会で役員(副会長+商業部長)を務めて(やらされて)いた(^^; それなりに予算もある大都市の商工会議所ではない「田舎の商工会」、止めるに止められない「花火大会」が時期をずらして先月行われた。 商工会役員、それも正副会長などは比較的大きな会社の社長であることが多い。そこで商工会の職員と連れ立って「花火大会」の寄付金集めに町内企業を回って頭を下げる。 自分で◯◯万円も寄付した上に、1,000円単位の寄付金をお願いするのはおかし

【俺を誰だと思ってるんだ!】

「お前は誰だ?」と突っ込みたくなるこのセリフ。まあ最近ではあまり見かけなくなったタイプのおっさんである。 人は誰しも年を取る。その時は次の世代に自分の知識や経験を置きみやげに、そっと去るのが賢明だと思う。 『生涯現役』は理想と言えども、若い芽を摘むような居座りは迷惑な話。なにごとも「引き際」が肝心、現役のステージは他にもあるからだ。 高齢重鎮の政治家の先生たち、アカデミー界の権威者、「会長」とは名ばかりの実質経営者、法曹界、医療界の大先生。 「俺がいなけりゃこの会社(

【一流ホテルマンの流儀って、そこ?】

🎤私は人前で話す機会も多いが、落語でいう「二人会」ならぬ複数の講師の中の一人の場合がある。そんな時はもっぱら「前座」の扱いになる。 ある日の講演会、観光業者向けの「おもてなし」が共通テーマだった。もちろん私が前座で、トリは元超一流ホテルマン(社長)だった。 私は負けず嫌いなので、対バンの登壇者が誰であれ、自分の考える「おもてなし」を語り勝負を挑む。 ✔︎家庭の生ゴミを集めて肥料にして野菜を作ったり ✔︎高齢者向けに移動販売車を走らせる。 ✔︎レジ袋有料化はレジで一円

【なんでもいいからそこにテナントを埋めろ!】

📸写真は近所にあるショッピングモールの一画。 元ファミレスの建物を中で『分割』して、カフェとメガネ屋が同居する。「コーヒー&メガネ」と言われても心には響かない(笑) コンビニ跡地にマッサージ店やコインランドリーが入るならまだ理解できるが、今後はこのような「それおかしくねえかい?」の光景を見ることだろう。 ここはスーパーとドラッグストアを核店舗に、100円ショップや携帯ショップを併設した、皆さんの田舎にもよくある商業施設。 元々は畑や田んぼだった土地に開発業者が目を付け