図々しい人には敵わなくない!
図々しい人には敵わない、図々しいもの勝ちと誰もが聞いた事があるのではないでしょうか。
私の経験からも介護業界や障害者施設なども、残念ながらそれは例外ではないと思います。今回は福祉業界、特に介護施設や障害者施設の入所施設の改善すべき点についてお伝えしていきます。
1.図々しいもの勝ちから脱却すべき
介護施設や障害者施設で、要望の強い、多い利用者さんは比較的どこでもいるものです。
サービスとしては基本要望にはお答えしたいところですが、他の利用者さんをおざなりにしてまで、特定の利用者さんに固執する事は避けたい所です。
結論から申し上げますと、基準や規則がないからそのような事が起こりやすいのです。基準や規則があれば、双方それに従うのみですから本来はそのような事は発生しません。
1-1.介護施設も障害者施設も例外ではない
介護施設でも御要望が多く、他の利用者さんとのサービスの公平性や均等性を考慮すると明らかに比重が多くなってしまう利用者さんがいます。特に24時間対応している入所施設にその傾向は強いでしょう。
(例)
・ただのわがままな人
・かまって欲しい人
・認知機能低下により、すぐに忘れてしまう人
・クリアーで、自分だけ特別扱いして欲しい人
・言ったもん勝ちだと思っている人
・性格が横暴な人
・クレーマーに近い人
・上記複合型の人
・ご家族に上記の方がいる人
あげればきりがなさそうですが、大体がこんな感じではないでしょうか。本当に、様々です。
こういった利用者さんをどうしてもまだまだ優先してしまうのが介護業界や障害者施設の課題だと思っております。
従って、事業所への介護報酬からみても、必ずしも介護度が高い利用者さんにサービスを手厚くしているかと言えばそうでもないケースもあります。
どこまでサービスを相手の要望に寄り添うかは一概には言えませんが、他の利用者さんとの均等性や公平性という意味ではある程度線引きは必要でしょう。
又、介護度が同じ、サービスが同じでも利用者さんの所得により自己負担割合も違います。変な意味ではなく、利用者やご家族の心情を知る上で知っておいた方が良い事もあります。
介護保険制度が始まり、措置からサービスへと変わったのですからある程度の理解は必要です。
1-2.基準がないから言ったもん勝ちになる
私もベトナムのホーチミンで、図々しく道路を渡らなければ永遠と向こう岸まで渡る事が出来ませんでした。
オートバイがファンファン走行している中でも渡るぞという気概をみせるのです。コツをつかめば意外と簡単でした。
どうしてそうなるかというと、やはりほとんど信号がないのです。信号というルールがホーチミンには少ないのです。
又、介護業界ではないですが日本でも大手であればある程、やはり約款などできめ細かく条項が定まっております。読みたくないですし、あまり好きではありませんが、膨大な量には感心させられます。
介護事業所にもよりますが、仮に特養であれば終の棲家となる契約書にしては薄すぎると思えるのは私だけでしょうか。
2.ケアプランの中に詳細な取り決めも
上で、基準が必要とお伝えしましたが、ケアプランが詰まるところ手っ取り早いと思います。高齢者介護施設ではケアプランも見直しも行われておりますし、なおさらでしょう。
本来、利用さんのQOLやICFの考え方も考慮して作成していくものなので、あまり規則のようなものを記入しにくいかもしれませんが、要望通りに応えられない場合等はケアプランに取り入れる事も手です。
高齢者介護施設は、ケアマネージャー、障害者施設の場合はサービス管理責任者と良く話合う事が必要です。
まとめ
今回は、図々しい人についての対応方法を介護施設と障害者施設を背景にお伝えしました。しかし、基準を設ける事で、ルールが出来てサービスが一定したり、公平性や均等性が取れる事はどの世界でも当てはまる事です。
良い悪いは別として良く、『規則ですから!』と言いますよね。
人手不足で施設内を駆けずりまわってる職員達の為にも利用者さんの為にも基準やルールを見直してみてはいかがでしょうか。