食事を提供するんでしょ?衛生第一!
高齢者介護施設や、障害者支援施設の衛生面と聞くとどのように思うでしょうか。感染症対策委員会等で組織レベルでは対策を練っていると思います。
しかし、現場経験がある人であれば、感じ方もあるので何とも言えませんが、万全ではないところが多いのではないでしょうか。
1.本来数時間置きに消毒等が必要!
事業所内で、感染症が流行っている時等は次亜塩素酸等で消毒を行っておりますが、本来衛生面からみても、平時でも実行すべきです。
私も、特養、障害者施設、デイサービスとおりましたが、平時に数時間置きに消毒をしているところはありませんでした。
しかし、常日頃から、介護の仕事は食事介助つまり、食事提供のサービスもあるにも関わらず店にもよりますが、飲食店と比べると衛生面ではかなり劣ると思っておりました。
勿論、飲食店は排泄介助もありませんし、土俵が違うのでそのまま比較する事はナンセンスだとも思っております。(飲食店はトイレ掃除はありますが)
しかし、一部ですが以下のような事例が日常茶飯事になりがちな介護事業所も少なくありません。定期的と言わず、数時間おきに事業所内と物品の消毒は平時でもすべきです。
介護事業所の不衛生な事例
介護事業所でこのような事が起きてないでしょうか?
・排泄介助中やその後に手やディスポ手袋にて、ナースコールのPHSに応答する為に触ってしまう。
・排泄後にディスポ手袋をしたまま利用者を移乗して、必然的に自信と利用者の被服、車いすのハンドル(グリップ)を握る。
・オムツ交換の時に汚物が付いたおむつを一時的に新聞紙を敷いて床に置き、床に汚物が若干浸透する。
・認知機能低下した利用者さんが介護士の見てない所でオムツいじりをしていた手を介助や、スキンシップの際に触ってその他のものも触ってしまう。
・喀痰吸引の際の明らなベッドシーツなどの飛沫をそのままにしておく。
・介護士のユニフォーム自体があまり洗濯されておらず不衛生。
・食事介助の際、利用者さんのむせ込みや残渣物から付着した手やユニフォームがそのまま。
・排泄、食事介助後に、手を洗わずにチェック表等に記入。(パソコンに入力)
他にもまだまだありますが、こんな事を気にしていたら介護の仕事等出来ませんよね。
又、現在の人員基準で動いている場合どうしても介助中にナースコール対応があったり、致し方ないと思える事も本当にあると思います。
又、アルコールや次亜塩素酸の消毒だけすれば良いのかと言えば、利用者さんの被服やベッドシーツに汚物がついてしまったりする事もあります。
どうしても人材教育では片づけられない問題でもあると私は思っております。
消毒やシーツ交換等は間接業務
消毒やシーツ交換であれば、介護士でなくとも可能といえば可能です。可能であれば、介護助手など間接業務専任の職員がいれば一番良いでしょう。
事業所の衛生面も保て、介護士は介助に専念できます。
現在、万全に衛生管理が出来てないにも関わらず、人員不足であるならば、今後も衛生管理は厳しいでしょう。
しかし、労働環境を少しづつ良くするためにも避けては通れない事なのは間違いありません。人材育成の一環として衛生面もルーティン化、もしくは介護助手の力等も検討してみてはいかがでしょうか。