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同じヘルパーさんばかりに来てもらうのは嫌!?
地域のコミュニティカレッジにて心のバリアフリーという講義を受けました。障害者の方を講師に招いての講義内容でしたが、私が印象に残った内容をお伝えします。
1.毎回違うヘルパーさんに来て欲しい!?
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講義に講師として登壇して頂いたのは障害者の方です。毎日ヘルパーが来ているようです。その方のセリフに毎日違うヘルパーさんに来て欲しいというものがありました。
一見、気心知れた同じヘルパーさんの方が良いと誰もが思うところです。講義に参加している他の方もそう感じていたようです。
又、私も在宅(訪問)介護も経験ありますし、障害者支援施設にいたのですが、相性などからヘルパーを交代したり、施設では必然的に都度介助する職員が変わるので、あまり深く追求して考えておりませんでした。
1-1.監視されてるようで嫌だ
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実際この講師の方が言ったセリフですが、理由として同じヘルパーさんに毎日入られると監視されてるように感じてしまうようです。
例えば、自分より先に家の中の事を気が付いたり、隅々まで知られている事が嫌だと言われておりました。
確かに、自分に置き換えてみると一理あるかもしれません。ただでさえ、プライベートである家なのに、自分より物の置き場を知っていたり、把握されている事を考えると嫌ですね。
1-2.選択権
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あくまで、この講師の方に関してですが、仮に毎日同じヘルパーさんに来てもらいある程度気心も知れて、本人の生活リズムや習慣を把握すると、良かれと思って先回りしてやってしまったりする事があると思います。
それは本人のタイミングや、やるやらない、して欲しいという選択権を無視する事になります。
そういった理由も考えられます。
2.基本的には自立支援
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上の選択権もそうですし、自立を支援するのが、ヘルパーさんの主な仕事です。つまり、出来ない事を補う役割でしょう。
講義でも出てきましたが、考え方としてはヘルパーさんは手や足です。
そこの文言だけ切り取って聞いたりすると、少し過激に聞こえる可能性もあるので、私の中では杖でも良いと思います。
あくまで、仕事として自立支援するのであって利用者さんに従属するとかの意味ではありません。
自立支援が主な役割であるからこそ、先回りしてやってもらったり、選択の意思がなくなるような事があってはなりません。
その一つの対策としてヘルパーさんには、毎日違う人に来て欲しいというこの講師の意見に納得です。
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